日本に「14頭」しかいない激レアなネコ科の動物に会いに行ってきた!

旭山動物園(北海道旭川市)に新しい動物がやってきました。何とその動物が展示されている動物園は国内では6か所だけです。そして、2017年末現在のデータでは、国内での飼育数は14頭だけなのだそうです。その動物は、今年の7月19日に埼玉こども動物自然公園からやってきました。この動物って一体何なのでしょうか。どんな顔つきをしているのでしょうか。

お顔拝見!

早速、お顔をお見せしましょう。こんな顔をしています。「なんだネコじゃないか。」なんて思ってしまった人いませんか。動物名には”ネコ”という文字がついているのですがネコではありません。”マヌルネコ”というネコ科の動物です。生後1年半ほどですが、堂々として見えます。名前は、グルーシャです。

旭山動物園の小獣舎という場所で展示されています。まだ、旭山動物園での生活に慣れていないらしく、じっとしていることが多いようです。時間を変えて何度もこのマヌルネコを見に行ったのですが、顔を見せてくれたのは1度だけでした。

この写真ですと、近くにいるように見えるのですが、実際は奥の方の、しかも高い位置にいてよく見えませんでした。

グルーシャが座っていた場所をお見せしましょう。

実際はこんなに高い場所にいました。しかも、寝ているときは顔が丸太の陰になっていて、そこにグルーシャがいることに気付けない人もいました。この写真ですと檻が狭く見えてしまいますが、檻はまだ下にも続いていて、グルーシャが自由に動き回れるようになっています。

グルーシャを紹介する案内板

グルーシャの檻の前には、手作りの案内板が設置されていました。グルーシャは、2017年4月20日に埼玉こども動物自然公園で生まれた5匹のマヌルネコのうちの1匹です。

動きが少なそうに見えますが...。

檻の外から見ると、あまり動かずじっとしているように見えますが、グルーシャの視線を見ると、色々な方向を注意深く見ていることがわかります。

この視線は、檻の外を向いているようです。一瞬目があったかと思いましたが違うようです。

檻の上の方に何かが見えたのでしょうか。何かをじっと見つめているようです。グルーシャの表情を見ていると、気持ちが穏やかになるような気がしてきます。

マヌルネコは準絶滅危惧種に指定されている動物です。国内では、神戸市立王子動物園、東山動植物園(名古屋市)、上野動物園、那須動物王国、埼玉こども動物自然公園、旭山動物園の6つの動物園でのみ飼育されています。

新しい環境に早く慣れて、檻の中を自由に動き回る姿を見せてほしいものです。そんな姿を見せてくれるようになったら、また、お知らせしたいと思います。

旭山動物園にはライオンも仲間入りしていました。

旭山動物園では、今年の4月にライオンの「レイラ」が死亡してからライオンがいない状況でしたが、8月7日に群馬県の桐生が岡動物園から、ライオンの「オリト(1歳・オス)」がやってきました。

オリトもグルーシャ同様、まだ旭山動物園での生活に慣れていません。最近、屋外展示に慣れる練習を始めたそうです。この日は、屋外にいるオリトを見ることができました。家族と離れて1頭だけでいるオリトはなんだか寂しそうでした。

オランウータン舎では、お母さんのリアンに甘える娘のモカの様子をたくさん見ました。オリトが旭山動物園で元気に生活してくれて、できればもう1頭仲間が来てくれるといいなぁと思ってしまいました。

この日はレッサーパンダも元気に活動していました。レッサーパンダには、これはあざと過ぎ!旭山動物園の「レッサーパンダ」が園長に甘えすぎている件 という一面もありました。