あざと過ぎ!旭山動物園の「レッサーパンダ」が園長に甘え過ぎている件

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この日の最高気温は-5.4℃、最低気温は-15.5℃でした。旭山動物園のレッサーパンダは凍えることもなく元気いっぱいで動き回っていました。レッサーパンダ舎にはつり橋が作られていて、橋を渡る様子を1年を通して見ることができます。橋は入園者の頭上に架かっている部分もあり、橋から飛び降りて逃げてしまいそうですがそのような心配はないようです。



②

少し離れたところから見ているととてもかわいらしいのですが、近くで見ると目つきは鋭いです。でも目つきのことなんか忘れるくらいひとつひとつの仕草がかわいらしくて、全く見飽きません。レッサーパンダ舎の前方には柵のようなものはありません。障害物がないのでとても身近に感じられます。レッサーパンダと入園者が近付き過ぎると危険なので、中間地点には深い溝のようなものが作られています。

レッサーパンダはそれを飛び越えて外に出ることはできませんが、時折、自分からその溝に降りて上に戻れなくなることがあります。

こちらは自分から溝に降りて上に戻れなくなったレッサーパンダです。

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溝といっても幅は1メートルくらいあって自由に歩き回ることができます。でも下にいる時間が長くなると、「助けてよー」とでも言っているかのように鳴き声を出します。来園者も、「落ちている!」と思い込み、あちこちから心配の声をあげます。園内を巡回中の園長さんが、歩き回っているレッサーパンダに気付きました。

しばらくするとレッサーパンダ舎の中に梯子をもった園長さんが現れました。「ホレッ」といって梯子をかけてやると、レッサーパンダは、「あぁ来た来た。よかった!」とでも言っているように上手に梯子を登り始めました。登る姿もかわいい!梯子を登るのはお手のもののようです。

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向こうの方から仲間のレッサーパンダがほっとしたように近寄ってきました。
このレッサーパンダは、梯子がかかっていないときに、下にいるレッサーパンダを心配して何度も近くに寄って来ていました。絆が強いのですね。

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でも下にいた仲間が戻って来るとあっさりと離れていきました。「いい加減にしなよ!本当に困ったやつだ。」と言っているようでした。
園長さんは、「下に降りても誰かが助けに来ることがわかっているから降りるんです。」と説明してくださいました。

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無事に元の場所に戻ることができると、すぐにやんちゃぶりを発揮します。園長さんの持っている梯子に近付き離れようとしません。
足にしがみついて離れないレッサーパンダや急にドアを開けられて驚くレッサーパンダの様子を動画で見たことがありますが、同じような状況だと思いました。

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「よく馴れているんだね。」という入園者の声に、「慣れているのではなく警戒心が弱いんです。」と園長さんが説明してくださいました。このレッサーパンダは、園長さんが出て行くまでずっと、離されても離されても梯子にくっついていきました。

こちらは別のレッサーパンダです。器用に切り株の上に座っています。この切り株につり橋がつながっています。左上にちょっとだけ見えているのがつり橋です。つり橋から戻ってきたレッサーパンダは、しばらくこの切り株で休みます。

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つり橋から戻ってきたところです。
この日外に出ていたレッサーパンダは6~7頭でした。どのレッサーパンダも雪の中で活発に動き回っていました。雪が融けるとつり橋の上の雪もなくなり、つり橋の上を行き来する姿をたっぷりと見ることができます。

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行動展示をしている旭山動物園ですが、今回も大変楽しませていただきました。動物の様子は、季節、天候などで異なることがたくさんあります。冬だからこそ見せてくれる動物の姿もあります。機会がありましたらお近くの動物園に行くのも楽しいかもしれません。

(秒刊サンデー:わらびもち

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