最近流行りの「いかがでしたかブログ」がウザいと話題に!

大量の無駄な文章を前置きにし、いらすとやのイラスト、外国人フリー写真、そして意味もなくSNSをバンバン埋め込み、最後に勝ち誇ったかのような「いかがでしたか」での締めくくり。最近良く見かける情報系メディアお約束パターンです。しかしこれが非常に腹立たしいとネットで話題です。

いかがでしたかブログとは

最近流行りの「いかがでしたかブログ」。

例えば「綾瀬はるか 今 彼氏」をGoogleなどで検索すると一発目に出てくるのがいかのようなページ。

「綾瀬はるかの現在は?彼氏は?年収は!?」

そう、これだこれだ!

と思い、早速見てみると本題に入る前に、綾瀬はるかのプロフィール、最近の出演作品、歴代彼氏、誰々の噂・・・と妙に長ったらしい本題を忘れるほどの前置きで固められ、ご丁寧に目次までついてます。

綾瀬はるかの過去の彼氏は・・・本名は・・・出身校は・・・

そんなのいいから早くしろ!

いつまでたっても本当に知りたい「現在の彼氏」については一切触れず、最後の最後の方でようやく本題か!?と思いきや

「現在彼氏はいるかどうかはわかりません」

!!!!なんだそりゃ!!

「いかがでしたか?」

!!!!いかがじゃねえよ!

と読者をさんざん引っ張った挙げ句、肝心の情報は出ず、ご立腹させてキレイに締めたかのように振る舞うというのが主流です。

ちなみに前置きが異様に長いのはSEOにより検索上位に引っ掛けるためではないかと推測されます。実際に上位に上記検索ワードで引っ掛けると上位にランクインします。内容の質はともかく、情報量としては適切なのでしょう。

なぜ増えたのか。

なぜ増えたか。
それは「安全に儲かる」からです。

以前は「2ちゃんねる」などのスレッドから情報を拾いコピペしていただけでしたが、それらをキレイに見やすまとめた、NAVERまとめやWELQ(ウェルク)などの登場で、爆発的にキュレーションサイトが増殖。

参考読売新聞:DeNA「WELQ(ウェルク)」休止…まとめサイトの問題点と背景は
https://www.yomiuri.co.jp/science/goshinjyutsu/20161212-OYT8T50096.html

しかし医療上・信憑性の問題より、Goolgeから一気に弾かれ世の中の風潮からも敬遠され、社会問題に発展。そしてその後徐々に形態を変化。

その結果、SNSや有識者のサイトからコメントを引用。(これならば自分の見解ではないので安心)

信憑性は不明だが、最後に魔法の言葉で締めくくればそれまでの件がどうあれ記事としてキレイに成立するのです。その言葉が

「いかがでしたか」

であるのです。筆者は知らないが、他の人はそう言っているぜ、信じるかどうかはアナタ次第!えっ?信じちゃうの?オレは知らないよ!

ということで、筆者はあくまで情報を提供しただけで、提言してないから内容はさておき「セーフ」。WELQのような問題に発展するのを回避するいわゆる防御線になっているわけです。

結果的に運営者は、アフィリエイトなどの「コンバージョン」につなげ、情弱者から収益を獲得するわけです。

ぱくたそ・いらすとや・外国人写真のイラストが増殖

しかし問題となるのが「著作権問題」です。かつてはネットから調達した所有権不明な写真を使いたい放題でしたが、最近はSNSを通じ所有者からの通報、そして配信先業者からのクレームなどもあり、結果的に「フリーで突っ込まれない素材」が必要になり「いらすとや」や「ぱくたそ」などのフリー素材系がそのスキマを狙い活用されるようになったのです。

従って「こんな素材どこで使うんだ!」と言いたくなるような素材も「いかがでしたかブログ」にとっては「使いやすい!」ということで、奇妙でニッチな素材が増殖しております。

スマホの普及で誤タップを誘発

更に問題なのは、スマホの普及で誤タップが誘発されるということです。

PCであれば「広告」「コンテンツ」がはっきり明確に判れておりますが、スマホの場合レスポンシブとなり、広告とコンテンツが縦表示に集約。

更に極悪なのは、最初に大きく広告が表示され限りなく小さな「×」ボタンを押さないとコンテンツを見れないという、まるで昔のアダルトサイトのような仕掛けをかますサイトも。結果的に誤タップが増え、運営者の旨味となるわけです。

ただし朗報、このような「モバイルフレンドリー」ではない手法を取り入れるとGoogleはランクを下げると発表しております。

https://webmasters.googleblog.com/2015/09/mobile-friendly-web-pages-using-app.html

 

まとめると

以上をまとめると

・大量の前置き。
・SNSからの引用多数。
・いらすとやなどフリー素材多用。
・いかがでしたか。
・運営者ウマー!

という感じになり、この方式に沿えば「SEO効果が高い」「安全・安心」「儲かる」と三拍子そろったコンテンツとなるわけで、このテンプレートが増殖しているわけです。ネットでもこのようなサイトに怒りを感じる方が増殖中です。

 

いかがでしたか?

画像掲載元:いらすとや・ぱくたそ・Google