AI、ついに人間のビッグ5を解析、感情を58%の確率で推測することが可能に

image:写真AC

人工知能は日々進化し、2045年には人工知能が人間を超えるという、いわゆる「2045年問題」があります。現在では、まだまだSFの世界の話のようなものとしか考えられないのですが、実はその足音は徐々に近づいているのであります。そんな中、こちらの記事によりますとついに人工知能が、人間の感情を理解しだしているというのです。

人工知能が人間の感情を読み取ることが可能に

そんなか、こちらのAIでは写真などから相手の感情を推測することができるということです。確率としては58%の精度で、男性よりも女性の方が正確に読み取ることが可能。

機械も男性よりも女性の方が、感情が表に出やすいことがわかっているようですね。

研究によれば、口の幅や唇・目の高さなど人の顔128パターンを総合評価させ、人工ニューラルネットワークを構築し実験を行ったということです。

これが事実であれば、本当の意味でもはやAIは人間を超えているのかもしれません。そもそも人間ですら、相手の感情を把握するのは難しいわけです。起こっている・笑っている・泣いているなどの原始的な感情はわかりますが、写真などから推測する、微妙な感情はなかなか難しいもので、表面上は笑っているが心は泣いているなどという複雑な状況はなかなか難しい。

Source:DailyMail

ビッグ5を測定する

さて今回の研究方法としては、測定されたデーターを使用し、開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症傾向などいわゆる、心理学的によく使われる「ビッグ5理論」を分類し性格を解析していったということです。

ビッグ・ファイブ理論とは、名前の通り、性格は5つの独立した要素から成り立つことを説明した理論です。「ビッグ・ファイブ」の5要素は、研究者によって多少その内容は異なりますが、基本的な考え方は全て同じで、現在最も広く利用されているのは「コスタ&マックレー」のモデルです。「コスタ&マックレー」のモデルでは、「外向性」「調和性」「誠実性」「神経症的傾向」「経験への開放性」の5つに大別されます。辞書にある言葉の中から性格に関する言葉を洗い出し、区分し、最後に残った5つの言葉だとされています。

引用:ミツカリ

事前に入力した参加ボランティアのアンケートでは58%の精度で合致してたようだ。およそ6割の確率で相手の性格を一枚の写真から見抜くことができるという恐ろしい研究結果です。

2045年問題がより現実的になった

これら技術の革新が、2045年問題をより現実的なものにするのかもしれません。ちなみに2045年問題とは

2045年問題とは、AIなどの技術が、自ら人間より賢い知能を生み出すことが可能になるシンギュラリティが2045年に起こると予測され、それに伴うさまざまな影響、問題の総称のことです。

引用:LEDGE.AI

ということで、AIが人間の能力を超えてしまう問題で、つまりこれにより人間の仕事や存在価値が失われてしまうのではないかという問題。

現在ではオカルト的な扱いではありますが、相手の感情を把握し、適切な言葉を選び出し相手を誘導するなんていうAIが登場しだしたら、もはや人間は誰を信用してよいのかわからなくなります。

AIがすばらしい、人間は存在する必要がない。

という、現在では恐ろしすぎる思想も、2045年には、最も正論で誰も否定しようがない結果を導き出し、世界征服をAIが狙う可能性は0ではなくなったのかもしれません。

image:写真AC

この世に存在しない顔を作り出すAIも話題になりましたが

もう徐々にAIが我々の生活に溶け込んでいるのを日に日に感じるわけであります。
あ、ちなみにこの記事のトップの人とこちらの女の子、実在しないんですよ。つまりAIです。