国道沿いにポツンと自販機、令和の時代に懐かしすぎるアレが売っていた

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昭和時代、郊外に行くと畑の周りにポツンと自動販売機が置いてある光景をよく目にしました。平成に入るとその数をどんどん減らしていき、いつの間にかほとんど目にすることは無くなったんですよね。そんな懐かしい記憶を起こさせる「自動販売機」を国道を走っている時に発見!一体どんなモノが売られていたのでしょうか。

国道沿いに不自然な自販機が・・・行ってみます!

走り慣れた茨城県北部の海沿いの国道245号線を南に向かって走っていると、普段目にしないモノが目に飛び込んできました。いつもなら何もない畑に「赤×黒」の市松模様の何かが鎮座していたので、後日行ってみることに。近くに車を停められるかわからないので、遠くから徒歩で行ってみました。

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茨城県ひたちなか市の国道245号線。一面を埋め尽くすコキアやネモフィラ、昨年は中止になりましたがROCK IN JAPANが開催される「国営ひたち海浜公園」からも徒歩圏内の場所。245号線を南に向かい、ケーズデンキを過ぎて1つ目の信号をそのまま直進します。

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元々この辺はほとんど畑だったのですが、海浜公園、大型商業施設、ケーズデンキ、ヤマダデンキ、コストコ、GU、東京インテリア、蔦屋書店・・・一気に茨城県内でも有数のショッピングスポットになったのですが、それでもまだまだ広大な畑が残っています。

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信号から1分も歩かないうちに目的の自動販売機が見えてきました!なぜこんなところに・・・

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謎の自動販売機に到着!

やっと着いた!と思って自販機を見てみると・・・

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普通の飲み物の自販機かな・・・いや!違う!!

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なんと「干し芋」(&飲み物)の自販機でした!ここ「ひたちなか市」は干し芋全国シェア9割を誇る茨城県内でも特に干し芋の生産が盛んなのですが、まさか自販機に入っているとは・・・「干し芋」は芋を薄く切った「平干し170g」とスティック状になっている「丸干し140g」の2種類で価格はどちらも650円。

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決して安いとは言えませんが、自販機でいつでも買えると考えれば高くはありません。迷いましたが、今回は丸干しを買うことに決定!通常「丸干し」とは小さな芋を丸ごと干したもので、こちらの商品は自販機の収まるようにスティック状にされていると思われます。

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ほぼ音もなく静かに出てくる干し芋(丸干し)650円。ここいらであまりの寒さに手足が痺れてきたので、暖かい場所に戻ります!

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なかなか楽しかったよ、干し芋自販機くん!車で来られる方は自販機向かって左の「農道」に停められそうですが、基本的にアタマから入ってバックで国道に出る必要があるため、運転に自信のない方は気をつけてくださいね。

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どうやらNHKさんのニュースになっていたようです。対面販売を減らしている今だからこそ、こういった商売が流行るのかも知れません。

地図:Google Map(干し芋自販機)

650円の干し芋(丸干し)を食べてみました

140gで650円の丸干し、味はいかほどでしょうか。指の長さほどにカットされた干し芋が、20本ほど入っております。実際の重量は容器別で少々多めに入っていました。(おそらく個体差があると思われます)

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フタを開けてみると、さつまいものいい香りが!カップに入っているということも相まって、なんとなく「じゃがりこ」を思い出させる風貌。もしくは「ふき」の煮付け。

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まずはそのままパクリ。んー、あま~い!やらか~い!ねっとりしているのにホクホク感も楽しめる干し芋!筆者が子どもの頃食べていた、真っ白な粉が吹いたカチカチの干し芋とは別物!そのまんま食べても甘みが強くて、完全にスイーツとして通用します!これは最高にウマい!

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次のオススメはアイスクリームと一緒に食べること。焼き芋とバニラアイスはよく聞く組み合わせですが、干し芋との相性も抜群なんです!

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固い干し芋なら電子レンジやトースターで軽く温めると美味しくなるのですが、これだけねっとりで甘みの強い干し芋ならアイスと一緒に口に入れるだけで幸せ!アイスの甘さに勝つんですよ、芋の自然な甘みが。

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普通のバニラアイス以外にめちゃくちゃオススメなのが、黒みつ・きなこ・バニラアイス三銃士と一緒に干し芋を食べること。今回は全国チェーンのお菓子店「シャトレーゼ」の「黒みつきなこ豆乳バニラ」を使用しました。

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きなこの風味!アイスのコク!黒みつの優しい甘み!それらを全部受け止めても、芋の風味と自然な甘みが負けていない!もしかしてこの干し芋は「黒みつきなこ豆乳バニラ」と一緒になるために開発されたのではないか、というくらいのウマさ!もう止まらない・・・

近くにシャトレーゼの店舗が無い方は、バニラアイスに黒みつときな粉をかけるだけで再現できるのでぜひお試しください。

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意外な場所にポツンとあった意外な自動販売機。そこではめちゃくちゃ美味しい干し芋が売っていました!近場に干し芋の直売所がたくさんある地域なのですが、気になった方はぜひ足を運んでみてください。味は子どものころから干し芋に慣れ親しんだ筆者が保証します。本当にウマい干し芋でした!

最後に一つ豆知識。本場茨城では干し芋のことを「乾燥芋(かんそういも)」や「かんそいも」って呼ぶ人が多いんです。茨城県内のお店で干し芋を買う時に「かんそういもください!」というと、主に年配の店員さんが喜んでくれますよ。

こちらからは少々離れていますが、同じ茨城県内にある「超レトロな自販機」でお弁当を買うのもオススメです。

画像掲載元:SS.ナオキ