古き良き時代を彷彿とさせる「ジオラマ」が圧巻!制作者に話を聞いた

image:ゆうさん/YUKAT(@k24_ygc)

ジオラマとは、立体模型のこと。展示物とその背景を立体的に表現する技法です。博物館の展示でご覧になられたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんなジオラマですが、Twitterにて、ゆうさん/YUKAT(@k24_ygc)さんがご投稿した、いにしえの情緒があるリアルな「納屋のジオラマ」が話題を集めています。見ると、昭和という古き良き時代を感じられ、心の琴線に触れるようなジーンとくるものがあります。

昭和レトロな納屋のジオラマがすごい!

「想い出眠る納屋が完成しました。」という一言と共に、昭和の懐かしさを感じるジオラマの写真が投稿されたツイートを発見しました!昭和にタイムスリップしたかのような……過ぎ去りし日の想い出が浮かび、あたたかい気持ちにさせてくれる魅力的な作品ですよね。この情景の中にあるもの全てが、制作者の想いが込められた作品なのだと感じ取れます。どのシーンを切り取っても手を抜かないリアルさに圧巻ですね!

ツイートのリプ欄には、懐かしい風景に感動する・細部まで再現がすごい・写真かと思ったなどの声が続々と寄せられ、みるものを魅了しています。

・流石です!!本当にあった場所の写真のようです。生で見たい!

・昔、祖父方にあった納屋で遊んでいたことを思い出しジーンときました。その時の埃臭さや藁のにおいなども思い出しました。素敵な作品ですね!

・またすごいものを……カラーボックスの側面に貼られたシールが、涙を誘います。

制作者さんインタビュー

image:ゆうさん/YUKAT(@k24_ygc)

制作者のゆうさん/YUKAT(@k24_ygc)さん、(以下、ゆうさん)にお話を伺いました。

■プロフィールを教えてください

ーー私は昔から物を作る事が大好きで、最近はもっぱらジオラマ制作に嵌っている、定年間近の普通のおじさんです。

■制作歴、制作を始めたきっかけは?

ーー何年か前にネットの写真で拝見したプロのジオラマ作家さんの作品に感動して、いつかは自分でもつくってみたいとずっと思っていました。2年ほど前に一念発起!一から勉強しながらつくり始めたのがきっかけです。

■レトロなジオラマを作ろうと思われたきっかけは?

ーーどれも自分の経験や想い出が元になっています。懐かしいなとか……この風景好きだな……というのがベースになっていて、そんな思いを切り取って形に残せたらとつくり始めました。

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■納屋の作品を作ろうと思ったきっかけ、また、こだわられたところは?

ーーまずつくりたい風景があって、そこに必要なものがあって……。古い物って模型とかで市販されている事が少ないですけど、そこは妥協せず作り方や細かい寸法を調べて一から作る事にこだわっています。納屋は1/32スケールでつくりましたが、この大きさになると0.1mmくらいの違いで見た目も変わってしまうので、忠実に再現することに苦労しました。納屋の奥の壁にブレーカーがあったり、外の水道の緑青なんかの細かいところにも是非注目して観ていただきたいです。

image:ゆうさん/YUKAT(@k24_ygc)

■制作工程を簡単に教えてください

ーー道具も材料も特殊なものは使っていませんが、先人の皆さんがされているように時には庭の小石や流木の小枝なんかも使います。つくり方から考える物が多いので同じものを2~3個つくって、失敗しても最後に1つ残れば良し!って気持ちで進めています。そんな感じですので、納屋は完成まで8ヶ月くらいかかりました。

image:ゆうさん/YUKAT(@k24_ygc)

■いいねやRTされるなど、反響がありますが、どのような心境でしょうか?

ーー誰か見てくれたらいいなと始めたTwitterでしたが、こんなに沢山の方に観て頂いて共感していただけるなんて、ちょっとびっくりしています。今は嬉しさと感謝の気持ちで一杯です。皆様ありがとうございます。

■今後作られたい作品、夢があれば教えてください

まだまだつくりたい風景が沢山あります。作ったことがない川辺なんかも盛り込んでみたいです。 いつかは写真だけではなくて実物を見ていただける機会があればいいなと思っています。

ゆうさん、お忙しい中お話いただきありがとうございました。

ぜひ、ゆうさんの心が揺さぶられる作品を、実際に見ることが出来る機会が訪れることを楽しみにしています。今後もゆうさんの作品から目が離せません。

レトロといえば、1980年代の遺跡レベルのマクドナルド店舗の存在にも驚愕しますよ!

取材協力:ゆうさん/YUKAT(@k24_ygc