持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(Sustainable Development Solutions Network: SDSN)により毎年発表されている「世界幸福度レポート」(the World Happiness Report)の2016年度版が発表され、アメリカが13位にランクイン。海外で話題に。
―2016年度幸福度が最も高い国は?
「世界幸福度レポート」は国民1人あたりのGDPや国の社会保障制度、平均寿命、寛容度や人生の選択の自由度等をベースに調査され、算出されたデータを元に157ヵ国を対象にランク付けされたレポートである。
今年アメリカは13位にランクインし、2014年は15位、2013年は17位だったため、2012年に11位だった時からランクが落ちてしまったのを立派に回復した。しかし単純には喜べず、調査の詳細を見ると、伸び率に関しての調査の結果では126か国中93位と横ばいの状態であり、他国のランクアップやダウンが影響した結果と分析できる。
ランキング自体は毎年あまり変化なく、常に上位にランクインしているヨーロッパ北部の国々とその他の先進国に押されて、最終的に今年もアメリカは世界10位には入れなかった。また、ランキング下位の国々はベナン、アフガニスタン、トーゴ、シリア、ブルンジとこちらも前年とあまり変わらない顔ぶれとなった。
このレポートの発表を受け、世界の首脳陣は国の経済的な成長にばかり目を向けるのではなく、社会全体の豊かさや、国の環境保全に注力し、促進すべきであり、SDSNのレポートを重要視すべきだという専門家もいる。
実際に政府の中に幸福担当大臣を設置する国も。例えばベネズエラは「最高社会幸福省」、エクアドルでは「良き生活(Buen Vivir)」を促進する省を設置、またアラブ首長国連邦でも「幸副大臣」なるポジションを新設した。
昨年、この評価員の1人でもある、英ロンドン大学経済政治学院(London School of Economics)のリチャード・レイヤード(Richard Layard)氏は「このレポートの根底にある議論は、政治家達は国民の幸福を最終目標とすべきであるということだが、このアイディア自体は新しいものではないのだ」と語った。つまり、アメリカの政治家達に当てはめるなら、「アメリカを再びハッピーにしよう!」ということだろう。
ちなみに2016年の「幸福度ランキング」1位から10位までは下記の国々。
1位 デンマーク
2位 スイス
3位 アイスランド
4位 ノルウェイ
5位 フィンランド
6位 カナダ
7位 オランダ
8位 ニュージランド
9位 オーストラリア
10位 スウェーデン
ちなみに日本は53位。
―海外の反応
・ イスラエルが11位?あんなに問題山積みなのに?
・ アメリカ13位か、納得いかない!
・ 上位10か国に共通すること=カッコいいメタルバンドがいる。
・ 上位5か国に共通すること=凍った国
・ アメリカのメタルを復活させよう。
・ アメリカにもいいメタルバンドいると思うんだけどなぁ。この順位か・・・残念。
・ つまり、世界で幸福な国はみんな寒いってこと。
・ アメリカは上位の国々より人口が多いから、順位が下がっちゃうんだよ!人数ベースで考えたら、フィンランドの人と同じくらい幸福を感じている人達がここにはいるはず!
・ アメリカ13位か・・・がっかりだよ!これはトランプにアメリカを偉大な国に押し上げてもらわないとだね!
・ この研究って意味がわかんない、幸福なんて、測れるものじゃないんだよ!
・ 私はNYに住んで、近くのコーヒーショップで友達とお茶できたら、それで凄い幸せだけどね。
・ 北朝鮮って何位?
・ イスラエルより下ってことがとにかく悲しい。
・ アメリカ人として悔しい結果!
・ アメリカ人が幸福なわけない、ストレスたまるばっかりだし。
・ フランスやドイツよりは順位が上だったから良かったよ。
掲載元
https://www.reddit.com/r/news/comments/4asbkb/us_doesnt_crack_the_top_10_happiest_countries_in/
(ライター:南ロココ)
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