ダイアモンドをはじめとする宝石を購入するときには、高価な買い物となる以上、多くの人はやはり慎重になります。そのとき確認するポイントの一つとして挙げられるのが鑑定書の有無ではないでしょうか。鑑定書が添付されていれば信頼できると感じる人もいるでしょう。しかし、その心理を逆手に取った詐欺が横行しているようです。
鑑定書を利用した詐欺被害が投稿される
現在、鑑定書を利用した宝石の詐欺販売が横行しているようです。
本日はフリマアプリで購入したという鑑別書付きのサファイアの鑑別依頼。結果は…ガラスでした。
調べたところ実在しない鑑別機関でした。偽鑑別書付きの宝石がフリマアプリで多く出回っていますのでご注意ください。特に海外のものが多いです。不安なものがあれば、DM頂ければ調べます。 pic.twitter.com/o1krwrw6kV
— リカラット代表|小山慶一郎(RECARAT) (@keiichiro_oyama) September 28, 2020
こちらはフリマアプリで購入した、鑑定書付きダイヤを鑑定したところ、ガラスだったという衝撃的な投稿です。更に鑑定書の発行会社は存在しない会社であったとのいうのですから驚きです。
こうした商品がフリマアプリ、中でも海外のものに多いとのことで注意を促しています。
しかも投稿者の方が宝石専門情報メディア、宝石通販サイト、宝石査定アプリの運営等を行う株式会社リカラット代表の小山慶一郎さんということもあり、大きな注目を集めています。
同社は宝石専門誌でも取り上げられており、今回の注意喚起も信頼できる情報と言えそうです。
フェイドさん こんにちは。
ガラスであれば、このような特徴がありますので確認してみて下さい。・触っても冷たくない
・ファセット稜線(画像3枚目)が鋭くない pic.twitter.com/VFjfSPQNg8— リカラット代表|小山慶一郎(RECARAT) (@keiichiro_oyama) September 28, 2020
続けて同氏はガラスかどうかの見極め方法を教えてほしい、という質問に対して紹介しています。
・触っても冷たくない ・ファセット稜線(画像3枚目)が鋭くない
持っている宝石に心配がある、という人は紹介されているこの2点を確認してみるのが良さそうです。
海外通販やフリマアプリで見る手口との声も
小山さんが投稿で記載していたように、実際海外通販やフリマアプリで同様の被害にあったというユーザーの声が続々と集まる事態となっています。
eBayで見たようなと思ったらやはりでした。ここから購入してフリマアプリで売ってるのかな。
これひとつでなく同じようなものがたくさん売られてます。
やはりちゃんと信頼できるところから買わねばですね。 https://t.co/yGcKGj8cSa pic.twitter.com/rWcOWG7HcO— くるっく@1歳児子育て中 (@petit_caille) September 28, 2020
ベンダーさんに『本当のところは何の石ですか?』ってメッセージ送ったんですが、いまだに返事きてません。アクアマリンだって言い張って欲しかったです。
— めいりん M.🇺🇸 (@Meilynn_M) September 28, 2020
さまざまなサイトで起きている被害のようで、SNSにも「似た感じのラミネートされたミニ鑑別書付のガラスを拝見させていただいたことがあります」「販売元に問い合わせてますが返事がありません」「同一の商品を複数フリマアプリで見る」など、関連すると思われるケースの投稿が多く見られます。
購入している商品は人それぞれのようですが、フリマアプリや海外通販の際に起こりやすいトラブルのようです。高価な物だけに購入先は吟味する必要がありそうです。
処分の仕方も考える必要がありそう
また、この宝石のトラブル、これから売却などで処分しようとしている人にも関連する問題になります。
私も偽物の鑑別書にやられました(ーー;)ただ、販売者も騙されたクチのようなので、ソーティングは、最低でも国内の業者、自分でコレクション整理などで手放すときは、自分でソーティングを取るか、ソーティング無しの扱いでないと責任取れないな、と思いました(ーー;)
— ちゃちゃちゃ(完全石禁!) (@ChieAndo) September 28, 2020
フリマアプリで偽物の宝石を買ってしまった人が、出品者に確認したところ、出品者もそのことを知らなかったという複雑なケースも確認されているようです。
上記のように、売却後にトラブルに発展することを踏まえると、確証が持てないものは安易にフリマアプリで売却しない方が良さそうです。
以前にも悪意なく販売したもので逮捕される出来事がありました。特に今回の宝石詐欺のケースでは購入者側、出品者側のいずれにも普段以上の慎重さが求められるということでしょう。
source:株式会社リカラット