法務省が著作権侵害か、透かし付きイラストを公式WEBに掲載、作者も困惑

image:秒刊SUNDAY

デジタル庁で以前、透かし付きの画像をそのままホームページに掲載してしまった問題がありましたが、今回はまた別の行政機関で同じような問題が起きております。「法務省」の公式ホームページ内で「透かし付き」の画像を利用しているページがあると、ネットで話題となっているのです。はたして本当にそんな事があるのでしょうか、さっそく確認してみました。

問題のページ「離婚を考えている方へ」

image:秒刊SUNDAY

問題のページは法務省の「離婚を考えている方へ」というなんだか重いテーマのページです。

問題のページ(12月7日時点)
https://www.moj.go.jp/MINJI/top.html

Web魚拓
https://megalodon.jp/2021-1207-1829-04/https://www.moj.go.jp:443/MINJI/top.html

そのページに使われいてるイラストに、どうやら「透かし」が入っているようです。通常「透かし」が入った画像は、あくまで「カンプ(テスト確認用)」として利用します。

従って今回のように、サイトに公開してしまうことは「テスト」とは言えず、利用規約違反の恐れがあります。

問題のイラストは「ピクスタ株式会社」が保有する画像で、利用規約には以下の記載があります。

本サービスにおいて提供するカンプデータは、透かしの有無を問わず、レイアウトや構成の確認等コンテンツの使用に先立つ準備を目的にのみ使用できます。カンプデータに埋め込まれた透かしは、当社の承諾なく削除することはできません。また、カンプデータをコンテンツの使用に先立つ準備という目的を超えて使用した場合、利用規約違反及び著作権侵害となり、使用の差止め、違約金又は損害賠償請求等の対象となります。

引用:PIXTA

つまり「法務省」が無断で透かし付きの画像を利用した可能性があります。

ネットでは「法務省のサイトなのに、ストックイラストの透かしが入ったままの画像が使われてる。」「法務省が法務省を裁くんですかね?」「法務省が透かし入ってるまま無断で利用…凄いな…」などと、思わず息を呑むユーザーのコメントも見受けられます。

本件に対し、イラスト製作者もツイッター上でコメントをしているようで、もうまもなく対処がされるかと思われます。

PIXTA内の製作者のページ

以前はデジタル庁でも同様の問題が発生

実は以前も同様の「透かし」を利用した問題があり、あのデジタル庁が、本件と同様の問題を起こしております。

まさに、ミイラ取りがミイラになるような今回の問題。

推測にはなるが、ホームページの下請け会社が、誤ってカンプデータをそのまま納品してしまった事故によるものと思われる。

とはいえ、問題は問題として是正されなければ行政の立場がありませんので、今後正式なコメントが発表されることでしょう。

参照:法務省