もうすぐ23時、テレホの時間だ！これがわかる人は筆者と同年代か年上かも。23時から朝8時、通常なら寝ている時間帯に、当時の若者は熱狂したものでした。「テレホーダイ」とは、予め登録した電話番号が午後11時から午前8時までかけ放題になるNTTのサービス。そのサービスの新規申し込みが2023年9月30日をもって終了。まだあったんですね、テレホーダイ。
まだ生きてたんだ……テレホーダイ
テレホーダイとは「月々定額料をお支払いいただくことにより、夜11時から翌朝8時に限りあらかじめお客さまにお選びいただいた特定電話番号への通話／通信料金が定額でご利用いただける通話／通信料金割引サービス」なのですが、こちらは2023年9月末で新規受付終了、同12月末でサービス終了となっています。
「今の私があるのは間違いなくテレホーダイのおかげ」というXのポストもありましたが、筆者も全くの同感です。
受付してたことにびっくりしたがインフラかくあるべしであろう おつかれテレホーダイ お世話になりました 今の私があるのは間違いなくテレホーダイのおかげ
— せな (@enc_ug) October 4, 2023
現代であれば固定電話への話し放題なんて、スマホのプランに組み込まれているので不要なんですよね。それでもサービスが残っているどころか、つい先日まで受け付けていたことに驚きました。このあたりはさすが「NTT」としかいいようがありません。
ぽまいらのテレホーダイの思い出は……？
テレホーダイが始まった1995年、パソコン通信からインターネットへの転換期にあたる時代。筆者はFM-TOWNSでパソコン通信を始め、PC9821V166でバーチャロンを遊びながらアスキーインターネットフリーウェイ(広告付無料プロバイダ)でテレホに繋いでインターネットをしていた人なのですよ。
おそらく30代以下の方は「何いってんのか全然わかんねぇ」状態だと思うのですが、おそらくテレホーダイの記事を見るのなんてほぼアラフォー以上だと思うのできっと大丈夫。
そんなわけで、23時になると同時にB'zファンが集うホームページで「チャット」をしつつ、MMB(めろん、まろん、びとら)特にびとらの画像探したりとか、あめぞう見たりとか……世紀末になると、2ちゃんねるに入り浸り、ドリームキャストで深夜から朝までファンタシースターオンラインで遊ぶ毎日……。
東風荘で夜な夜な麻雀に明け暮れたり、朝8時ギリギリまでチャットしてから夕方まで寝たり、ぐるぐる温泉で狂ったようにトランプしたり……今の若い子が「ネット中毒」なんて言われているけれど、当時20代だった我々「新人類」「団塊ジュニア世代」はいろんな意味で「最悪」だったんですよ。
最近ではロストジェネレーションなんて言われているけれど、失ったのは仕事だけじゃないような気がします。時代の徒花となったテレホーダイ、なんとなくロスジェネ世代の象徴のような気がしてなりません……楽しかったけれど……ね。
source：NTT東日本
