ふるさと納税にある「熊本産あさり」本当に熊本産?確認してみた結果意外な答え

あさり

image:写真AC

産地偽装の問題は、いつの時代でも発生しております。特に、昨今のコロナ禍では、国民の食に関する情報については非常にナーバスとなり、問題が取り沙汰されやすいのかもしれない。そんな中、発覚したのが「熊本県産のあさり」問題です。熊本県産と偽り、実は中国産だったという問題です。しかし問題はそれだけにとどまりません、熊本県産と釘打った加工食品にも影響が出てくるのです。

ふるさと納税の熊本県産「あさり」は大丈夫なのか

報道によりますと、外国産のあさりが熊本県産と偽装されて流通しているようで、現在大量の偽熊本県産のあさりがでまわっているという。

スーパーなどで購入できるようですが、相当量が出回り、どれが本物の熊本県産かを判断するのは難しそうです。さらに、スーパーだけにとどまらず、こちらでも「熊本県産」のあさりが取り扱われているのです。

「ふるさと納税」です。

ふるさと納税の返礼品にも「熊本県産」と釘打った「あさり」が取り扱われております。

もちろん、すべてが偽装されているとも限らず、本物である可能性も捨てきれない。そこで、今回この「熊本県産あさり」を返礼品として扱っている自治体に確認を行ってみました。

あさり

image:秒刊SUNDAY

自治体にふるさと納税で扱われている「熊本県産あさり」について確認してみた。

筆者「こちらで扱われているあさりは熊本県産なのでしょうか」
担当者「申し訳ございません、確認してみないとわからないです」

筆者「すでに、多くの人が熊本県産と信じて購入しているのでは!?」
担当者「その可能性もあります」

ということで、担当者は出品されている「あさり」が「熊本県産」かどうか、わからない状況のようです。ただし、この自治体では、あさりそのものを返礼品として扱っているのではなく「加熱処理」をしたものを出品している。

つまり、この自治体も「熊本県産」と信じて仕入れたということになります。

いずれにせよ、消費者は、熊本県産かどうかわからないまま、ふるさと納税をしてしまう恐れがあるわけです。しかも確認する方法は今のところないので、どうしてもオーガニックな「熊本県産」のあさりを食べたいという方は、漁師等に、しっかりと情報を確認したほうが良いのかもしれません。

もちろん素人にはかなりハードルが高く手間がかかる作業ではありそうだが。