「鯢」は何と読む?読めそうで読めない!難読漢字5選

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日本で生活していたら、必ず日々の暮らしの中で目にする漢字。知っている言葉でも漢字になると意外と読めないものが多くあります。例えば「鼾(いびき)」「鳩尾(みぞおち)」などです。今回は読めそうで読めない難読漢字を、ヒント付きのクイズ形式で出題いたします。ぜひ全問正解を目指して、漢字に触れる時間を楽しみながらチャレンジしてくださいね。

【1】鯢

「鯢」は何と読む?

【ヒント】鯢には魚へんが付いていますが、魚類ではありません。両生類のある生き物です。さ〇〇〇〇〇〇。「さ」から始まる7文字の生き物といえば?

答え:鯢→さんしょううお

「鯢」という字は、さんしょううおの他、クジラの雌である「めくじら」とも読みますよ。さんしょううおの名前の由来は、山椒の香りがする種もいるためそこから名付けられたともいわれています。

「鯢」という漢字を含む四字熟語には「尺沢之鯢(せきたくのげい)」があり、経験が少なくて知識が狭いこと、または、そのような人のことを意味しますよ。

【2】齷齪

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「齷齪」は何と読む?漢字検定1級レベルの超難問です。

【ヒント】齷齪は、心にゆとりがなく、目先にだけ心をうばわれたようにせわしくことを行なうさまをさす言葉です。あ〇〇〇。「あ」から始まる4文字の言葉といえば?

答え:齷齪→あくせく

齷齪の例文ですが「齷齪と働く」「つまらないことに齷齪する」などのように使います。

また、齷齪の「齷」は送り仮名を付けると「齷く(こせつく)」と読み、「齪」は送り仮名を付けると「齪む(つつしむ)」と読みますよ。

【3】障泥

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「障泥」は何と読む?

【ヒント】障泥は、馬具の付属具のことで、 鐙 (あぶみ)と馬のわき腹との間に下げた、皮製の泥よけをさす言葉です。あ〇〇。「あ」から始まる3文字の言葉といえば?

答え:障泥→あおり

また、イカの種類にアオリイカがありますが「障泥烏賊」と書くようですよ。由来は下記をご覧ください。

ヤリイカ科のイカ。本州中部以南の沿岸、特に九州沿岸、相模湾で多くとれる。肉は柔らかく上質の刺身、すし種になり、するめにも加工される。胴は長さが約五〇センチメートルで、中央部が広がった円錐形。体色は黒褐色で、雄には多数の横縞がある。名称は肉ひれの動きを馬具の障泥に見立てたもの。みずいか。もいか。ばしょういか。

引用:コトバンク

【4】木履

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「木履」は何と読む?

【ヒント】木履は、女児用の駒下駄。厚い台の底をくりぬき、後ろを丸く、前部を前のめりにし、漆を塗ったものです。ぽ〇〇〇。「ぽ」から始まる4文字の言葉といえば?

答え:木履→ぽっくり

また、ぽっくりの他「木履(きぐつ)」とも読みますよ。木履の「履」という字ですが、1文字で「履(くつ)」と読み、送り仮名を付けると「履く(はく)」「履む(ふむ)」とも読みます。あわせて覚えておきたいですね。

【5】瓊脂

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「瓊脂」は何と読む?

【ヒント】瓊脂は夏に食べられることが多い、あの食べ物です。別漢字では「心太」とも書きますよ。と〇〇〇〇。「と」から始まる5文字の食べ物といえば?

答え:瓊脂→ところてん

瓊脂は、けいしとも読みますよ。瓊脂(ところてん)は、海藻のテングサを煮て寒天質をこし、型に流し込んで冷やし固めた食品。ところてん突きで突き出してひも状にして食べます。三杯酢、からしを添えた酢醤油、黒蜜など地域によって食べ方が異なるようですよ。また、瓊という字一文字で訓読みで「瓊(たま・に)」とも読みます。

今回は読めそうで読めない難読漢字をご紹介しましたが、全問正解出来ましたか?知識として身に付けて、しっかり覚えておきたいものです。

鯢の読み方も難しかったですが、翻車魚←は読めますか?魚の漢字も頭を抱えてしまうほど難問揃いですよ!

Source:漢字辞典オンラインコトバンク