日本の生活では、日々目にする漢字。時には何と読んだらいいか分からない、難読漢字に出会うこともあるでしょう。今回は読めそうで読めない難読漢字を5問クイズ形式で出題いたします。普段、使用頻度が高そうな言葉なのに、漢字にすると案外読めなかったりもします。「過る(よぎる)」「弁える(わきまえる)」などです。ぜひ、頭を柔らかくして楽しみながらチャレンジしてくださいね。
【1】草臥れる
「草臥れる」は何と読む?
【ヒント】草臥れるは、長時間からだや頭を使ったため、疲れて元気がなくなるという意味があります。
答え:草臥れる→くたびれる
また、草臥れるは、年老いたり苦労が続いたりして気力や若さを失うこと・衣服などが長く使われたため、古くみすぼらしくなるといった意味もあります。
【2】仄めかす
「仄めかす」は何と読む?こちらは、送り仮名で読み方がひらめいた方もいらっしゃるかもしれません。
【ヒント】仄めかすの意味は、ほのかに形や姿を見せる・本心や真実を、それとなく態度やことばにあらわす・におわせる。これらのことをさす言葉といえば?
答え:仄めかす→ほのめかす
「仄」は送り仮名を変えると、仄しい(いやしい)・仄く(かたむく)・仄ら(かたわら)・仄つ(そばだつ)と読みますので、覚えておきましょう。
【3】流離う
「流離う」は何と読む?
【ヒント】流離うの意味は、目的もなくさまよい歩く・放浪する・流浪することです。
答え:流離う→さすらう
流離うの例文ですが、風の向くままに流離うのように使いますよ。
【4】若気る
「若気る」は何と読む?読み方はわかげるではありませんよ。
【ヒント】に〇〇る。「に」から始まる4文字の言葉です。
答え:若気る→にやける
若気るは、にやにやする(声を発さずに意味深に薄笑いをする)と同じような意味合いに感じるかもしれませんが、実は意味が異なります。若気るの本来の意味は、男が変にめかしこんだり、色っぽいようすをしたりする・男性がなよなよしている様子を表す言葉なのです。意味を間違えやすい言葉なので、知識として頭に入れておきましょう。
【5】誂える
「誂える」は何と読む?
【ヒント】誂えるの意味は、自分の思いどおりに作らせる・注文して作らせる・人に頼んでさせること。
答え:誂える→あつらえる
似た言葉に、拵える(こしらえる)がありますが、拵えるは自分が納得できるものを作ることなので、誂えるとは意味合いが違いますよ。
今回は読めそうで読めない漢字をご紹介いたしましたが、皆さんは何問正解できましたか?
「荅」←何と読むでしょう?草かんむりの漢字も超難問ばかりですよ。