自作の「木工用ボンド充填機」が面白い発想!制作者に話を聞いた

image:工作工房(@kousakukoubou)

夏休みにお子さんが宿題で、自由工作を作るというご家庭も多いのではないでしょうか?作品作りに欠かせないのが、木材、紙、布にも使える木工用ボンドです。そんなボンドですが、Twitterに、工作工房(@kousakukoubou)さんがご投稿された、自作の木工用ボンド「充填機」が3万7千いいねを超えるなど話題を集めています。それは、充填機が回転し、魚型の醤油入れに次々と、白い木工用ボンドが充填していく動画。今回は、制作者さんにお話を伺いました。

面白いアイディア!木工用ボンドの充填機を発明

木工用ボンドを充填する便利な機器を紹介するツイートを発見しました!動画を観ていると、自然と「おぉ~」という声が出てしまうほどスゴイ発明なのです。複数の魚型の醤油入れ(正式名称:ランチャーム。ランチをチャーミングに!という由来があるそうですよ。)に白い木工用ボンドが次々に充填されていきます。それにしても、便利で見た目にも楽しく、面白い発想ですよね。

ツイートのリプ欄には、動画を眺めているだけでも楽しい、ワクワクするアイデア、便利で良さそうなどの声が続々と寄せられ注目を集めて言います。

・なぜかわからないけどワクワクする動画ですね(笑) ボンド小分けにするのは結構便利そう!

・遠心充填機ですネ。

・これレジンで複製やるときにすっげー使えそうでいいなw

・ウルトラマンオーブが分身しながら、火の玉に光線を出してるシーンを思い出しました!

製作者さんインタビュー

image:工作工房(@kousakukoubou)

Twitterの投稿者であり、制作者の工作工房(@kousakukoubou)にお話を伺いました。

■プロフィールを教えてください。

青森県八戸市で、ものづくりスペースの運営や、制作受注、制作相談、出張ワークショップ等をしております。
工房はただ、自宅だった家を工房化している途中ですので、まだ、お客さんを呼べる環境ではないので早く整えたいと思っているところです。電子工作が趣味です。

■木工用ボンドの充填装置を作ろうと思われたきっかけは?

夏休み期間中の工作教室の為、合計参加人数がかなりの数になります。多いときは200人を超える時もありました。その際、一個一個手で詰めていたら大変で、一気に入れることが出来て、再充填も出来る充填装置を考えて作りました。

■木工用ボンドの充填装置の簡単な作り方の流れを教えてください。

ペットボトルの頭と下部を切り接着し、タレ瓶を接続するために穴をあけてキャップを接着します。
モーターを下部につけ、回せるようにします。※ここで、ボンドが漏れると、周りがボンドまみれになり大惨事になります。(制作充填一発目、大惨事になりました。)

image:工作工房(@kousakukoubou)

■ランチャーム(魚型のしょうゆ入れ)に入れられようと思ったきっかけは?

10~30人の工作教室での接着剤が「通常売っている小さめの木工ボンド」だと、沢山ボンドが入っている時は問題ないのですが、半分以下になってくるとボンドを出せなくなる生徒さんが増えた為、もっと小さくて塗りやすいものを探したところ、しょうゆ入れがちょうど良い量で、最適だったのでボンドを入れてみました。

■いいねやRTされるなど大きな反響がありますが、 今はどのような心境でしょうか?

多くの方に反応して貰えたり、見ていただけて驚きました。「ふふっなんだこれ」とでも笑って貰えれば嬉しいです。

■今後作られたい作品、夢などあれば教えてください。

制作物等で躓いたとき、「工作工房に行けば何かしらの答えやヒント、道しるべになる所だよ」となれるようになりたいです。

工作工房さん、お忙しい中、詳しく教えていただきありがとうございました!

この世に今まで無いものを、ご自身で制作されるということは大変な事だったと思います。工作工房さんのTwitter(@kousakukoubou)では、過去にも同様の充填機を作られていて、今の完成形に至るまで何度も試行錯誤を繰り返しながら、バージョンアップされているご苦労が伝わって来ました。これからも自作のボンド用充填機で充填したボンドを使い、素敵な作品を生みだしてくださいね。楽しみにしております。

木工用ボンドといえば、ボンドなどを使って作る脳活に最適な知恵の輪を自作できるようですよ!

Source:工作工房(@kousakukoubou)