幻想的「クラゲが浮遊するガラスアート」が圧倒的美しさ!制作秘話を聞いた

image:増永元 Glass Artist(@masunaga_gen)

「ガラスアート」は、キラキラとした美しい透過性、クリアな色合いなど、何だか見ているだけで癒され、心が洗われませんか?そんなガラスアートですが、Twitterにて増永元 Glass Artist(@masunaga_gen)さんがご投稿した「クラゲが浮遊するガラスアート作品」が話題を集めています。それは、一目見ただけで海を感じ、心奪われるあまりにも美しい作品なのです。今回は制作秘話を伺いました。

ガラスアートが心惹かれる美しさ!

クラゲが浮遊するガラスアートのツイートを発見しました!涼しげで幻想的な世界を感じられ、ずっと見ていたくなる素晴らしい作品ですね。見れば見るほど作者のこだわりや技術の高さ、そして幾多の工程を経て完成されているのが伝わって来ますね。

ツイートのリプ欄には、美しい・クラゲがリアル・素敵といった絶賛の声が、国内外から寄せられ盛り上がりをみせています。

・浮遊する色んなクラゲ達を透明なガラス玉に封じ込めたような作品ですね。水中を自由気ままに漂う様子も触手の細やかさも魅入ってしまう美しさ。

・Wow amazing!

キレイ!ガラスが彩雲色みたい!天体に浮遊するクラゲさん。

制作者さんインタビュー

image:増永元 Glass Artist(@masunaga_gen)

制作者の増永元 Glass Artist(@masunaga_gen)さんにお話を伺いました。

■プロフィールを教えてください

ーーバーナーワークという技法で、生き物モチーフの小さな作品を作っているガラス作家です。前職は、ウミヘビ研究者で無駄に博士(理学)持ちです。時々ガラス以外の創作もしています。

■制作歴、制作を始めたきっかけは?

ーー2008年からガラス作家として活動しています。小樽で海外作家が作った精巧なアメフラシのガラス細工を見たのがきっかけでガラスアートに興味を持ちました。元生物研究者ということもあって、あまり注目されていない生き物の魅力を自分なりの方法で伝えたいというのが創作の原点ですね。

■作品作りの際、こだわれた点など教えてください

ーー透明感や浮遊感、とにかく本物のような生命感が感じられるようにこだわって作っています。 難しかったのは、クラゲの透明度の調節、中のクラゲを歪めずにガラス全体を整形するところ、大きな気泡を入れないように……などたくさんありました(汗) 小さなアカクラゲとミズクラゲは可能な限り実物に忠実に細部まで再現していますので、拡大してじっくり見ていただたら嬉しいです。

image:増永元 Glass Artist(@masunaga_gen)

■クラゲが浮遊している作品の制作時間と制作工程は?

ーー制作には様々な段階があって、成功するまで何度も失敗しながら作っていくので単純に何時間(何日間)で完成と答えることは難しいのですが、全てのパーツが完成して、それを一つに組み上げる最終段階の部分は3~4時間くらいで一気に仕上げましたね。

制作工程は基本的にバーナ上でガラス棒を融かして整形をする繰り返しですが、詳しい部分は企業秘密なのでお伝え出来ず、すみません。

■いいねやRTされるなど、反響がありますが、 どのような心境でしょうか?

ーー作品を多くの人にみていただけて感想をもらえるのはとても嬉しいですし、今後の創作の励みになります! ありがとうございます。

■増永さんにとってガラスアートの魅力とは?

ーー色々ありますが、僕の作品では肉眼で見えないくらいの細部まで表現できることと、作品が長期間劣化せずずっと先まで鑑賞できることです。バーナーワークによるガラスアート作品は小さく繊細なものが多く、作家さんごとに表現も多様で非常に奥深い世界ですので興味を持ってもらえたら嬉しいです。

■今後の夢、制作してみたい作品は?

ーーたくさんありますが、完成してお披露目できるまではナイショです(笑) ぜひ、楽しみに待っていてください。

増永さん、お忙しい中ガラスアートの世界を垣間見れる、素敵なお話をしていただきありがとうございました。

今後も増永さんの作品から目が離せません。増永さんにしか創り出せないあっと驚く新作を拝める日も心待ちにしています!

ガラスといえば、車のフロントガラスの霜を取るライフハックも覚えておくと便利ですよ!

取材協力:増永元 Glass Artist(@masunaga_gen