サッカー新聞「エル・ゴラッソ」紙媒体が終了、6月からは電子版へ

エルゴラッソ

2004年創刊、もうすぐ30周年を迎えるサッカー新聞「エル・ゴラッソ」ですが、本日5月31日をもって、紙面としての発行が最後になります。サッカー関連の雑誌もほとんどない現状、新聞に至ってはエルゴラしかないという状況。本棚に贔屓クラブが勝利した日の「エルゴラ」が置けなくなるのは残念ですが、電子版への移行は時代の流れでしょう。

エルゴラッソ、紙面版の発行終了!

本日2023年5月31日をもって、唯一無二のサッカー新聞「エル・ゴラッソ」誌面版の発行が終了となります。好きなJクラブが勝利した翌日、コンビニで手に取ることが出来なくなるのは寂しいものです。

参考:エルゴラッソ「新聞紙面から電子版への完全移行について 

Jリーグファンに聞いてみると……

以前は週刊だったサッカーダイジェストが隔週、サッカーマガジンが隔月刊となっている現在。実質サッカー、特にJリーグの情報をリアルタイムで誌面(紙面)から得られるのはエルゴラッソのみとなっていました。

そこで、国立競技場に5万6千人もの大観衆を集めた「鹿島vs名古屋」戦で、エルゴラッソを読んでいた方に声をかけてみました。

実際に読んでいた方は筆者と同じくらいの年齢と思わしき、Jリーグ創設当時からのサポーターしかいない状態。当然紙面版がなくなることは知っていたようで「スマホの画面だと読みにくい」「優勝した時とか、手元に残しておきたいですよね」ということでした。

おそらく10代から30代にかけては、スマホで「文章」を読むことに違和感を感じないわけで……。

こんなことを秒刊SUNDAYのライターがいうのも変な話ですが、紙で文章見るのって「特別」な感じがするんですよ。特に劇的勝利や優勝を決めた直後なんかは、手元にエルゴラッソがあることが嬉しくてたまりませんでした。

エルゴラッソ

電子版になることで、贔屓クラブがメインの紙面を読むことが出来るようになります。また、当然先行配信で書き立ての記事を読むことも可能です。

紙面では出来ないこと、それが出来るようになるのは電子版の強み。紙の「重さ」「質感」を感じられなくなるのは寂しいことですが、それも時代の流れ。現状厳しいサッカー紙が生き残るためには、これが最善の策だったのでしょう。

サカマガ、サカダイと共に筆者のサッカー観戦のお供となっていたエルゴラ。数々のゴラッソや劇的勝利の記憶と共に、これからは電子版を読み漁ることになるでしょう。ありがとう、エルゴラッソ。

Jリーグ30周年の今年、浦和レッズのACL制覇などの明るい話題もありました。しかし、DAZNの値上げなどもあり、Jリーグファンには寂しい話題が多いような気がします。

source:サッカー専門新聞「エル・ゴラッソ+」