「お薬」の自販機が新宿駅に誕生、大正製薬の実験販売を体験しに行ってみた

クスリの販売機

image:秒刊SUNDAY

ラーメンに餃子、はては海産物まで自販機で手軽に買える時代。しかし「医薬品」は薬剤師や登録販売者が駐在していることが販売の条件になっていることから、自販機での販売は実質不可能でした。そんな中、鷲のマークでおなじみの大正製薬が、JR新宿駅構内に「クスリの販売機」を設置したことで話題になっています。これって登録販売者が必要なはずでは……?

「クスリの販売機」新宿駅構内で実験販売中

リポビタンDなどでおなじみの「大正製薬」が、JR新宿駅構内に医薬品の自動販売機を設置しました。通常は薬剤師や登録販売者がいなければ「医薬品」を販売することは出来ないのですが、すぐ目の前に小型のドラッグストアがあるためにそれをクリア。実証実験にこぎつけた模様です。

参考:テレ朝news

「医薬品」を求めて新宿駅へ!

薬物……ではなく「医薬品」を求めていざ新宿駅南口へ!ここは台風中継などで、リポーターがずぶ濡れで喋らされるのことでおなじみの場所。

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南口改札を入ってすぐ左に小さなドラッグストアがあります。ここに薬剤師さんが駐在していますので、お店が開いていれば「医薬品」を買うことが可能。

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通路を挟んだ向かいに「クスリの販売機」がありました。目の前にあるドラッグストアとは、オンラインで接続されているとのこと。駅ナカなので、パッと見「清涼飲料水」の自動販売機に見えますね。

クスリの販売機

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自販機では「第2種医薬品」「第3種医薬品」「指定医薬部外品」の取り扱いがありました。「第1種医薬品」は薬剤師さんによる対面販売が義務付けられているので、自販機での販売は難しいようです。

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今回は「第2種医薬品」であるナロンエースTを購入。

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実証実験である旨の告知、顔写真の取得することに対する「同意」が必要となります。また、お支払いは交通系ICカードのみとなっているので、購入される方は予めチャージが必要です。

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そのまま進めると、販売機上部にある「カメラ」に顔と視線を向けるように指示されます。マスクと眼帯をしていた筆者は顔認証を失敗してしまいましたが、マスクを外すと一発でOK、どうやらiPhoneなどとは違いマスク姿では認証されないようです。ちなみに眼帯(片目)はしたままで大丈夫でした。

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料金はSuicaでのお支払いのみ、現金はもちろんクレジットカードやバーコード決済にも対応いないので注意が必要です。

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商品より先に領収証(レシート)がスッと出てきます。

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そこから10秒ほどで、ナロンエースTが取り出し口に「ニュルッと」出ていました、ガタンでもゴトンでもなく、いつの間にかニュルッとでてくるという表現がぴったりです。大切な商品を絶対に破損させないぞ!という強い気持ちを感じられましたよ。

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ナロンエースTは最後の1個だったようで、筆者で売り切れ。目の前がドラッグストアということや、実証実験であることからあまり多めに商品を入れていない可能性もあるのかも。

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特段難しいこともなく、タバコでも買うようにあっさり「第二種医薬品」を購入することが出来ました。オンラインで薬剤師さんを繋いで、離島などで「医薬品」の販売が手軽に行えるようになるといいですね。第二種や第三種はネット通販出来るとはいえ、緊急でお薬が必要になる方もいらっしゃるでしょうから。

自動販売機でなくてもいいということであれば、医療用の医薬品を処方箋なしで購入できるコチラはいかがでしょうか。お値段も市販品に比べてお安いようですよ。

source:大正製薬