旭山動物園で20年ぶりにキリンの赤ちゃん誕生!生まれたてでも体長は165cm!

10月8日、北海道旭川市にある旭山動物園で20年振りにキリンの赤ちゃん(雄)が誕生しました。生れた時の体長は165cm、体重は60kgでした。母親は4歳の結(ゆい)、父親は11歳のゲンキ(上の写真)です。結は2015年10月に、ゲンキは2008年6月に旭山動物園にやってきました。旭山動物園でのキリンの誕生は20年振りですが、北海道内では2014年におびひろ動物園(帯広市)で誕生しています。

当面の展示はモニター公開で

赤ちゃんが屋外で安全に遊べるようになる春までしっかりと育てたいということで、当面は母子の外での展示はなく、2頭の様子は獣舎に設置されているモニターで公開されます。キリン母子の様子や天候の状態を見ながら、外に出してもらえることもあります。外に出てくる時間は決まっていないので、キリン舎に行っても会えるかどうかはわかりません。

父親のゲンキは母子が出てくるのがわかったようです。

朝、父親のゲンキは中にいる母子が気になるのか、なかなか外に出てこようとはしませんでした。外に出てからは餌を食べるなどしていましたが、突然、獣舎に近寄っていきました。母子が出てくる気配を感じたのではないでしょうか。

母子が外に出てきました。

結と赤ちゃんが外に出てくると、ゲンキは待ちかねていたかのように2頭のそばに寄っていきました。親子の対面です。ゲンキには、赤ちゃんが自分の子供だとわかっているのようです。

結はすぐに中に入ってしまったのですが...。

結が中に入ってしまいました。

結が中に入ってしまったので、赤ちゃんだけが残っていました。すると...。

ゲンキが赤ちゃんのそばに近寄っていきました。

1頭だけ残っている赤ちゃんが心配だったのか、ゲンキが赤ちゃんに近づいていきました。まるで、「一人で大丈夫かい?」と話しかけているようでした。やはり、自分が父親だということがわかっているのではないでしょうか。

ゲンキと結は、結が旭山動物園に来た時から、いつも一緒にいました。そんな結との間にできた赤ちゃんですから可愛いし、心配でもあるのでしょうね。

結はすぐに戻ってきました。

もどってきた結の表情は優しくて子供を見守るお母さんそのもののように見えます。獣舎の中ではおっぱいをあげたり、顔を舐めてあげたりしているそうです。赤ちゃんも結がそばにいると安心しきった表情になっています。目がくりんと大きくてとてもかわいらしいです。体の模様はお母さんの結よりも濃くて、どちらかというとお父さんのゲンキに似たようです。

写真だと2頭をゆっくりと見ていられるのですが...。

結が赤ちゃんに近づいていくと赤ちゃんも結に近づいていきます。でも、まだ外に慣れていないらしく、2頭が外にいたのはほんの少しの時間で、あっという間に中に入ってしまいました。子育て中の母親は、子どもを守ろうとする意識が自然に働いているのかも知れません。

2頭が外に出てきたのは午前中でした。もしかしたら午後からも出てくるのではないかと考えたのですが、午後からは出てきませんでした。

獣舎の中の様子はモニターで見ることができます。

獣舎の横にはモニターが準備されていて中の様子を見ることができます。午前中は、あまり鮮明に見えていなかったのですが、飼育員の方がカメラの調整をして下さって、かなり見やすくなりました。

カメラの調整中、気になったのか、結がカメラの方を覗き込んでくることがありました。その時は、結の顔がかなり大きく、そしてはっきりと見えました。

明日からは雨の日が続きます。

天気予報によると、明日(10月27日)から1週間ほど雨が続くようです。動物園のことをよく知っている人が、「キリンの外での展示は今日が最後かもしれないね。これからの雨は冷たいから、雨に当たると体温が下がってしまうから。」と話していました。

雪が融けて、また外での展示が始まる頃には、赤ちゃんも大きくなっているようです。今のような大きさと赤ちゃんらしい可愛さを見ることができるのもあと少しかもしれません。

旭川市は来週あたりに初雪が降るかもしれないといわれています。園内には美しく紅葉している木がありました。もうすぐ冬がやってきます。でも旭山動物園は冬も開園しています。

雪のある冬の旭山動物園も楽しいです。雪の上を散歩するペンギンや氷の中で元気に泳ぐアザラシや、そのほかの色々な動物に会うことができます。

冬の旭山動物園では本物の流氷の中にいるようなアザラシ と会うこともできます。