迫力満点「おめで鯛!黒板アート」が見るものを魅了!制作秘話を聞いた

image:すずきらな(@RanaS0803)

黒板アートとは、学校の黒板などをキャンバスにしてチョークを使って絵や文字を描く作品のこと。卒業式や文化祭などの際に教室に花を添えてくれる素敵なアートです。そんな黒板アートですが、Twitterにて、すずきらな(@RanaS0803)さんがご投稿した「鯛の黒板アート作品」が話題を集めています。それは絵の陰影もあり、まるで鯛が黒板から飛び出してくるかのような迫力のある立体感と、リアルさで圧巻の作品なのです。

迫力満点の黒板アート!

「#私のヤバい初手と完成」というハッシュタグと共に、黒板アート作品の写真が掲載されたツイートを発見しました!見れば見るほど丁寧に細部まで描かれており、作品の魅力に引き込まれる圧倒的存在感ですね。

作品のツイートのリプ欄には「すごい」「リアル」「迫力がある」など絶賛の声が寄せられ、注目度の高さがうかがえます。

制作者さんインタビュー

image:すずきらな(@RanaS0803)

制作者は、すずきらな(@RanaS0803)さん。 黒板アート作家として、学校の黒板に大きな絵を描く黒板アート作品を制作し、テレビ番組や各種メディアでも多数取り上げられるなど話題を集めています。(※受賞歴などはこちら)そして、描いた作品を大胆に消すパフォーマンスは一見の価値があると評判になっております。ライブペイントや舞台装飾、店舗など、どこでも、どこにでも絵が描けるという才能の持ち主です。

今回は、すずきさんに制作についてお話を伺いました。

■ 黒板に絵を描かれ始めたきっかけ、絵描き歴を教えてください。

ーー武蔵野美術大学在学中に「黒板ジャック」に参加したのがきっかけです。描き始めて10年目くらいになります。既に100教室分以上の黒板アート作品を描いてきました。

■祝150周年の絵ですが、制作時間は?

ーー学校の創立記念日のために描いた作品ですが、制作時間は6時間程度かかり、私1人で描きました。チョークは6色使って描いています。

■実物をご覧になられた周りの方の反応は?

ーー児童によって反応は色々です。教室に入ってくるなり「わー!」と歓声をあげる子や、不思議そうに近づいてみる子、誰が描いたんだろう?とお話する子などで教室はとても賑やかでしたね。

image:すずきらな(@RanaS0803)

■黒板アート作品を描く時のこだわりは?

ーーチョークは黒い色がないなど色の制限が多いので、限られた色数で描く工夫をたくさんしています。 また、迫力がでるよう立体的に見せる構図にこだわっていますね。

■黒板アートは最後に消してしまうのでとても儚くもったいないと思いますが……黒板アートの魅力とは?

ーーみんなが使ったことのある道具をアートにしちゃうところです。実は、消す瞬間はとても盛り上がります!カウントダウンなどをして楽しく消します。 絵のクオリティが高い方が消すのを惜しまれるので、消さないで〜と言ってもらえるのは嬉しい限りです。

■ご投稿に対していいねやリツイートされるなど、とても反響が大きいですが、今はどんな心境ですか?

ーー描いたとき、やり切った!と思っていたので、ネットでも反響いただけて嬉しいです。また、3/15から「知られざる文具アートの世界」京都高島屋 で作品が展示されておりますので、お気軽にお立ち寄りください。

最後に、今後の夢をお伺いしたところ「学校を使って黒板アートの展覧会がしたいです。」と語られていたすずきさん。ぜひ、実現していただき、すずきさんの描かれる素晴らしい作品をじっくりと間近で愛でながら堪能したいものですね。

ご依頼があれば一年中黒板アート作品を描かれているすずきさんですが、3月の卒業シーズンが1番多いのだそう。すずきさんの描く作品が描かれた教室の黒板は、驚きと笑顔、感動で包まれるのではないでしょうか。門出を祝ってくれる素敵なサプライズですよね。迫力満点の作品は、輝かしい未来へのエールとなり、一生忘れられない想い出になることでしょう。

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取材協力:すずきらな(@RanaS0803