彫刻家が子どもの色鉛筆に驚きの細工を!その時の反応とは!?

image:京仏師 宮本我休(@Gakyu_Miyamoto)

春は新生活が始まり、何かと忙しい季節です。保育園や幼稚園、小学校の入学時はすべての持ち物に名前を付ける作業が待っていますよね。Twitterにて京仏師の宮本我休さん(@Gakyu_Miyamoto)が投稿された色鉛筆が話題になっています。それは、色鉛筆の名前を書くところに、彫刻家のパパさんがある細工をしているのです!今回は、宮本さんに色鉛筆を見た時の、気になるお子さんの反応などのお話を伺いました。

可愛いお地蔵さんが彫られている色鉛筆

色鉛筆にインパクトのあるお地蔵さんの顔が彫られているツイートを発見しました!これは彫刻家のパパさんだからこそなせる業ですね。

ツイートのリプ欄には、可愛らしい顔のお地蔵さんに、笑顔をもらえた!ほっこりしたなどの声が続々と寄せられ、注目を集めています。

・保育園の入園準備に夫婦で疲れた夜です。大黒様やお地蔵様のチョイスに愛情を感じました。普段からお父さんのお仕事を見ているお子さんなら、お地蔵様を見て喜んでくれそう〜幼い今だからこそですね!

 

・遊び心あってめっちゃかわいい笑

 

・とってもステキです!私も入園準備で先日色鉛筆にお名前をつけていきましたが、こんなことが出来るパパさん、うらやましすぎます。

 

・小さな仏様ににっこりしました。よだれかけもひらひらになっている。

 

・思わず、笑ってしまいました!何ていいお顔のお地蔵さん!素敵な保育園生活になりますように……。

投稿者インタビュー

image:京仏師 宮本我休(@Gakyu_Miyamoto)

Twitterの投稿者でもあり、京仏師の宮本我休さん(@Gakyu_Miyamoto)(以下、宮本さん)にお話を伺いました。

※上記の画像は、宮本さんのご長男が3歳の時の色鉛筆です。この後、顔を彫られた部分は間違って鉛筆削りで削られてしまったそうです……。

■色鉛筆にお地蔵さんを彫ろうと思われたきっかけを教えてください。

ちょうど4年前に長男に同じことをして喜んでもらえたので、今回娘には違う種類の仏様をと考え、子供の守り仏であるお地蔵様を選びました。

長男の時は、最初は妻から名前が書けるように削っておいて、とだけ言われましたが、彫刻刀を持つとどうしても形にしたいという欲求に駆られ、このような細工をしました。

■お地蔵さんの顔は色鉛筆の全色に彫られていますか?また、制作時間を教えてください。

赤1本だけ彫っています。赤は魔除けの色でもあり、子供を守ってもらいたいという思いもありますし、お地蔵さんのよだれかけも赤なので、赤色にしました。

 

制作時間は、自分の休憩時間に彫りましたので、1時間程度ですね。もっと完成度を高めたかったですが、ご依頼でお待たせしている方もおられる中で、これくらいが限界でしたね。

image:京仏師 宮本我休(@Gakyu_Miyamoto)

■お地蔵さんの顔を彫られている際、こだわられたところや難しかったところは?

こだわったことは、よだれかけと、顔をニッコリと笑顔にさせることですね。我が家は笑いが絶えない家族ですので、満面の笑顔で彫るように心がけました。

 

鉛筆は、芯の部分を除くと彫れるところが少ないので、限られた範囲での細い細工にとても苦労しました。

image:京仏師 宮本我休(@Gakyu_Miyamoto)

■お子様はお地蔵さんを見て、どんな反応をされましたか?

朝の子供の支度は私が行うのがルーティンなのですが、朝食を食べた後に、娘に開けるよう促しました。

 

子供の第一声目は「これかみたま??(神様)」その後、少し間をおいて大爆笑していました!ニコニコで「使っていい?」といって喜んで、使っていました。

 

まだ3歳なので、言葉での表現が難しいですが、親としてかなり喜んでくれているということがわかり、とても嬉しかったです!

■いいね!やリツイートされるなど、大きな反響ですが、今はどのような心境ですか?

Twitter上では、いろいろとご意見が飛び交ってますが、長男へのイタズラを削られたのは誤ってのことであり、その後もう一度彫って欲しいとせがまれたのですが、実は忙しくて叶えてやれなかった、という経緯があります。

 

長男が嫌がっていたのに娘にも?という誤解が生じないように伝わればいいなと思いますね。でも今回の件で少数ですがご意見やご指摘をいただいたこと、どれも有難く受け止めていて、今後の子育てに活かせればと考えています。

image:京仏師 宮本我休(@Gakyu_Miyamoto)

■普段はどのような作品を彫刻をされているのでしょうか?

私の処女作が大黒様であり、わらべ姿のお地蔵さまは長男が1歳のとき、可愛くて可愛くて、どうにかこの可愛さを形にしたいと思い制作を始めました。

 

子供は存在自体が純粋無垢な仏様のような存在です。混沌とした世の中で、人の心も蝕まれてきているように思いますが、その純粋無垢な可愛らしさで人に癒やしを与えれるような仏様を彫れるようにと日々心がけています。

宮本さん、お忙しい中お話をしていただきありがとうございました!

宮本さんが「この色鉛筆をとおして子供たちには父親の仕事を身近に感じてもらいたいですね。」とお話されていたのが印象的でした。お子様たちへのお気持ちがあたたかい素敵なお父さん!何とも微笑ましいですね。

宮本さんの作品は、(Twitter)・(YouTube)・(instagram)・(HP)でご覧いただけますよ。目の保養になる傑作揃いなので見るだけでも心が洗われるようです。チェックしてみてくださいね。

色鉛筆といえば、一見写真に見えるのに騙されるレベルの色鉛筆で描かれたリアルな画もすご過ぎますよ!

Source:京仏師 宮本我休(@Gakyu_Miyamoto