環境と、アイディアが生み出したこの美しい光景。一体何だと思いますか?化学製品は一切使っていない、自然の花火なのです。いわば「氷の花火」。ある化学現象を利用することで、こんなに美しい結果をもたらします。一体どうやるの!?
この実験を行い撮影をしたのはPhilippe Rettenmundさん(27)。スウェーデンの、マイナス35度の極寒の中です。
見渡す限り何もない所で、太陽がお出ましする、それだけで息を呑むような素晴らしい光景です。
何やらしゃがみこむ彼。一体何をしようというのか?
次の瞬間!
す、素晴らしい……!
一体何が起こったのでしょうか。一見何かが爆発したかのようにも見えます。
いいえ、彼が手にもっていたのは、ただのお湯が入ったコップ。
それを、思い切り上に向かってふりまいたのです。
火も使わずに、こんな素晴らしい現象が起こせるなんて!でも、一体どうしてこんなことが起きるのでしょうか。
条件は、気温マイナス25度以下であることと、熱湯であること。
秘密は、「ムぺンバ効果」にあります。
ムペンバ効果とは、特定の状況下では熱湯の方が水よりも短時間で凍ることである。
余談ですが、この効果はなんと1963年にタンザニアの中学生が発見したのだとか。
今回この現象を利用して、氷の花火が打ち上げられたのです。太陽の光が透けて見え、素晴らしい映像効果をもたらしています。
写真を拝見した瞬間、私もやってみたい!と思った筆者ですが、マイナス25度という条件はなかなかに満たせそうにありません……。
掲載元:http://www.bild.de/news/leserreporter/leserreporter/ein-frostig-furioses-eisfeuerwerk-49746080.bild.html#
(秒刊サンデー:はる)
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