この「発送」はなかった!イギリスからオーストラリアに箱に入り自分を輸送→成功

 

先日、秒刊SUNDAYでスーツケースに詰められた女性のニュースが紹介されていましたが、今回ご紹介するのは、スーツケースではなく木箱に詰められて送られた男性のお話。なんとこの男性は自分自身で木箱に入り、イギリスからオーストラリアへ運んでもらうことに成功したのです。これは、さかのぼること約50年前のお話です。

財布を盗まれ思いついたアイディアは・・・

荷物だったら格安に移動出来る!と思うことってありますよね。ですが、実際に本当に荷物として移動しようとはしないもの。しかし、居たのです、そんなことを実行してしまった男性が!ということでご紹介します。

さかのぼること50年ほど前のお話。オーストラリア人のReg Spiersさん。槍投げ選手として活躍していたのですが、怪我をしてしまいます。実はSpiersさん、東京オリンピックにも出場するつもりで練習に励んでいたようなんです。 リハビリも兼ねてイギリスに渡ってきたのですが、出場の夢は叶わないこととなり、彼は娘の待つオーストラリアへ帰ろうとするのですが、お金があまりありませんでした。そこで、空港で少し働いてから旅費を稼ぐことにします。しかし、不運なことに、ある日、空港で財布を盗まれてしまいます。せっかく稼いだ旅費どころか、全財産が消えてしまったわけです。

もうすぐ娘の誕生日。なんとか間に合うように帰りたい、そう思ったSpiersさんは、荷物として帰ることはどうなんだろう?と考えるわけです。自分を木箱に入れて送ったら安く済むのではないかと考えたのです。友人に頼み、自分が入れるくらいの木箱を作ってオーストラリアまで送ってもらいました。暗闇は苦手じゃなかったし、座っているだけだったから何も怖いことはなかったとあっけらかんとSpiersさんは語っています。

イギリスからオーストラリアまで

さて、イギリスからオーストラリアまで、荷物としての旅が順調だったかというとそうでもなかったようです。90cm×76cm×152cmの大きさの箱にちょうど座る形で入っているだけという体勢はSpiersさんにとってはそれほど苦痛ではなかったようです。食料の缶詰や、毛布、枕、トイレ用のビンなどもきちんと詰め込んで荷物としての旅がスタート!と思ったのですが、なんと出発からアクシデント発生です。24時間空港で足止めをされます。

ちなみに搭乗した飛行機はエア・インディア航空です。足止めだけでなく、途中で箱が逆さになって、炎天下の中、4時間も放置されたようです。そこはちなみにインドだったとのこと。木箱に入ってからオーストラリアに到着するまで、なんと丸3日かかったようです。税関をするりと通り抜け、倉庫へ貨物として運ばれたSpiersさんはそのまま脱出、誰にも見つからずにタクシーで自宅へ到着したというのです。映画ようなお話ですよね。

 

―運賃はいくら?

 

今だったら荷物の中身を見られるシステムなので、こんなことがうまく行く訳ありません。これはあくまで50年前のお話。本来このサイズの木箱は、普通運賃より安くならないというオチがあるのですが・・・。Spiersさんは安く済ませたのです。なんとこのSpiersさん入りの荷物は、着払いで発送されていたということなのです。荷物が出てしまったあとの箱は中身が何もないみたいな感じで受け取らなかったという話なのですが・・・。あまりいい終わり方ではないですね。きちんと安く済んで料金も払っていたら、スッキリという感じなのですが。

とにもかくにも、Spiersさんのお話、オチはこれではなくまだまだ先のお話があるようで、それが「Out of  the box」という本に書かれているということなので、興味が出た方は読んでみてはいかがでしょうか?なかなか、いろんな意味でおもしろそうです。

参照元URL
Mirror Online
http://www.mirror.co.uk/news/weird-news/naked-man-box-posts-himself-5286141

(ライター:HaLu)

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