秒刊SUNDAY

世界一不味い菓子「サルミアッキ」に匹敵するほど不味い「リコリス菓子」をとりあえず食べてみた

ヨーロッパなどでは人気があるにも関わらず、「まずい!」と評判のリコリス菓子。本当にまずいのか実食した結果、思った以上にインパクトのあるまずさと
いうことがわかりました。真っ黒な外見もさることながら、漢方のような匂いが漂い、何とも言えない味がします。あまりにまずいため、むしろ人に勧めてみた
くなるお菓子です。 


 

―「リコリス」というお菓子が「驚くほどまずい!」と聞いて、試してみることにしました。

買う前に調べてみると、ヨーロッパなどでは広く親しまれているお菓子なのだそう。「広く親しまれている」ってことは、癖がなくておいしいお菓子なんじゃないの?と、この時点では油断していました。
購入したリコリス菓子は、HARIBOの「シュネッケン」というもの。パッケージにはリコリスではなく、ラクリッツと書かれていましたが、同じものだそうです。店内にあったポップには「賛否両論!」とあり、早くも不穏な空気が漂っています。

さて、実物はというと、日本のお菓子にはありえないくらいの真っ黒な外見をしています。お菓子というより、ゴムのチューブを丸く巻いたもののように見えます。パッケージを開けると、何だか薬のような独特の匂いがしてきました。成分表示には「甘草」と書いてあります。ん?これって、漢方に使うものでは…?ともかく、少し口に含んでみました。

―まずい!

驚きました。今まで食べたお菓子、いや、今まで食べたものの中で、ダントツ一位のまずさです。やはりというか、漢方薬を口に含んだ時の感じを思い出しました。苦いのではなく、口から鼻に抜ける匂いが漢方に似ているのです。

味も何ともいえないまずさ。うまく言葉にできないのですが、一口噛んだらもうそれ以上噛めませんでした。
今まで色んな物を食べ、中にはまずいものもありましたが、「飲み込めないくらい」というのは初めてです。食べ物を粗末にするのはよくないことですが、リコリスは食べきることができなさそうです。

どうもこのお菓子、外国ではよく食べられていても、日本人の口にはものすごく合わないもののようです。小さなお菓子から、食文化の奥深さ、世界の広さにまで思いを馳せてしまいました。文化の違いって、本当に凄いものですね。

というわけで、お世辞にも「おいしい」とは言えませんでしたが、そのインパクトは強大です。この衝撃は食べてみないとわかりません。おいしくないけれど、他人に勧めてみたいという、不思議なお菓子です。

(ライター:甘ガエル)