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名古屋の食通を「うみゃあ」と唸らせるあんスパ専門店『サヴァラン』に行ってみた

初めてあんスパを見せると大概の人が多いに驚く、名古屋のB級グルメあんかけスパゲティ。どくとくのとろみのついたスパイシーなあんに、2.2ミリという極太麺をからめた名古屋人が愛してやまない主食。名古屋人が味噌カツやきしめんを食べていると言うのは大いに間違いで、どっちかというと、あんスパのほうが多いだろう。今回はそんなあんスパのなかで、名古屋人が思わず『うみゃあ』と叫ぶような食通が通う店を紹介したい。


今回紹介するのは「サヴァラン」と言う店で、CBCテレビ放送の目の前にあるこじんまりとした店だ。 Googleストリートビューでは違う店が入っているが場所自体は同じだ。後ほど紹介したい。

店内に入ると、4人掛けの机数台と、一人用の壁向き席が用意されている。おひとり様でも心配なくご来店可能だが、心配なのは店員のお母さん。かなりのツンでそっけない態度を取られてしまうが、ずっとこんな感じなので、通は気にしないのが鉄則。むしろこれが愛嬌。

メニューは他店と同じく、カントリー系(野菜系)やミラネーゼ系(肉系)があり、更にランチメニューが豊富。ハンバーグやエビフライなど、あんスパではないものも。今回は肉系のピカタを注文。豚肉に玉子をまぶしたものだ、更に欲張って玉子とベーコンをトッピングし、玉子づくし。

ボリュームはかなりあり、これでも一番小さいサイズ。もちろん大盛りも可能だが、よっぽど胃袋に地震がある人でない限り大盛りはお勧めでいない。とにかく満腹感がハンパない。

ソースは、他店と同じくピリ辛のあんかけソース。サヴァランはこのあんが異様に濃く、どろっどろになっている、そのせいかとにかく口に入れた瞬間は熱い。すぐ近くに水は用意してあるので、それで消火すると言う作業に。ただこのとろみが、とにかくうまい。逆にこれぐらいとろみが無いと、あんスパとしては成立出来ないのではないかと思える。

なぜなら、終盤に差し掛かるとあんの量が少なくなり、油の量が多くなる。通常の店では途中から油が多くなり、あんスパのとろみが失われてしまうのだ。

ところがこのサヴァランでは、最後まで実に豊かなとろみを継続していただけるので、最初から最後まであんスパを楽しむことができる数少ない名店。

ちなみに、あんスパといえばヨコイが一番有名だが、ヨコイのあんは少しオシャレをし過ぎていて、最後まであんが継続できない。サヴァランはどろっどろで実にワイルドだ。

また、栄よりに歩いていくと、同じようなあんスパ店「ユウゼン」もある。こちらもサヴァランほどではないが、とろみは強いので、休みだった場合に利用したい。

場所は、東山線で新栄町2番出口から徒歩10分ほど。
判りにくい方は、同じく東山線の栄12番出口から東に歩いていくと良い。
目印はCBC放送局の目の前だ

http://g.co/maps/tnn6x

ちなみにあんスパ食べに行く?と名古屋県外の友人に誘うとあんかけではなく「あんこスパゲティ」を連想する方も多いが、これは喫茶マウンテンの影響なのかもしれない。