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こどもに『シール』を渡して惜しみなく貼らせる実験が行われる

こどもにシールを渡すのは、爆弾を渡すのと同じで気づいた頃には部屋中の至る個所にシールが貼りまくられ、プンスカ子供に怒りながら地道にはがしていく家庭はどこにでもよくあります。子供も悪気があってやっているのではないでしょうが、逆にシールを惜しみなく貼らせてみたらどうなるでしょうか。当然悲劇の結末がまっているのでしょうけど、実際に実験が行われました。

よりにもよってこんなに奇麗で真っ白な部屋が用意されました。子供にシールを好きなだけ貼らせるために。今回はシール切れにならないように、なんと1000枚もの色鮮やかな丸玉シールが用意され子供に渡されました。
こどもは、好きなシールを好きな位置にぺたぺたと貼って行きます。普段ならママに激怒されるこのイタズラも今日は思う存分やっていいのです。

大人の場合心理的に逆に『やっていい』となると、やりづらい気持ちになりますが、子供はそんなことをお構いなしに、無尽蔵にシールをはっていくのです。まるで『シールを貼る』という本能が備わっているかのようにただただ無心に貼っていきました。するとどうでしょう。

 

部屋中にシールが貼りめぐらされました。見た目は非常にグロテスクではありますがこれにはシールを貼らせるという目的のほか、あるアーティストによる作品となっていることが判りました。作者はあの日本でも人気の「草間彌生」さん。草間さんと言えば水玉ですが、どうやら水玉のシールを使い子供に自由にシールを貼らせるというアートを考案したようです。

こどもにシールを渡すだけでアートが完成すると言うのは考えもつきませんでしたが、逆に考えれば、子供のシール貼りは芸術作品ということです。

無暗にシール貼りを止めさせるのは芸術性を失わせることになりそうですが、その前に家の景観が大事ですよね。

【記事参照】
What Happens When You Give Kids a White Room