持続化給付金の申請が始まり、一ヶ月か経過しようとしております。申請からスムーズに行けば2週間で入金がされるということではありますが、残念ながらうまく入金まで行った人はごくわずか。途中で申請の不備があったり、そもそも申請できるような状態だったりと様々です。今回は申請から入金までスムーズに行うためのポイントを実際に行った例をもとに紹介します。
申請時のポイント1.銀行口座名は完全にしっかり
さて第一の関門となりそうなところが、銀行口座名です。通常あまり口座名を意識することはないかと思いますが、ここで言う口座名は「頭の中で覚えている口座名」ではなく、銀行に登録されている「正確な口座名」です。
ではどのような表記になっているのか。実は様々あり、全角だったり半角だったり、濁点は1文字にする等。結構パターンがあります。
例えば「株式会社秒刊サンデー」というものがあったとしますと
・カブシキガイシャビョウカンサンデー
・カ)ビョウカンサンデー
・カ)ビョウカンサンデー
上記がしっかり正確にあっていないと、その時点でNGです。1文字でも違うとNGになるという、まさにドラクエ2の復活の呪文並の難易度です。
もちろん、それぞれ違えば振り込めませんので当然といえば当然ではありますが。
通帳のオモテ面 /電子通帳等の場合画面コピーは、通帳でなくともオンラインのログイン画面(会社名が記載があるページ)でOKです。むしろ通帳がない場合が最近は多いので、キャプチャーをしっかり取ることをおすすめします。
申請時のポイント2:添付書類
さてづづいては添付書類です。ここがかなり難関。
ここでは通常、決算書(確定申告書)の、概要と売上金額の書類を添付します。まずこの書類は、一般の方は作成がかなり難しいです。かならず、税理士・会計士に作って貰う必要がありますので、個人経営の方でお抱えの会計士・税理士がいない場合、申請がかなり困難です。むろんExcelとかで作るとかでは話になりません。ちゃんと申告した物が必要です。
ただし、2020年の対象月の売上台帳等は、Excelで良いそうですが、こちらもしっかりとしたものを提出すべく、月ごとの試算表を作成し、提出します。
試算表は、会計ソフトなどで作り、これも会計士に見てもらうのが吉。
(対象の月の売上が、逆に多かったら申請しても通りませんからね)
その他必要な書類としては、税務署からの「決算受信通知」を添付します。上記決算書にくっついている場合は不要ですが、念の為添付しておいてもいいです。
申請時のポイント3:不備修正・赤枠表示
申請後、2週間ぐらいで不備があるとメールが飛んできます。不備の内容は様々ですが、上記の問題が多く、他に添付忘れや、ぜんぜん違う書類を添付したりと、根本的に間違っている場合など様々。
不備を修正すると、赤い枠でお知らせが表示されます。これがいわゆる「赤枠」です。これになったら修正はできませんので修正は慎重に。
赤枠クリア!あとは待つのみ
赤枠が消えると、申請者情報以下・・・のみの画面となります。この「赤枠クリア」はメール等で一切通知が来ません。こまめに管理画面をみて、アクセスしまくりましょう。
通常不備修正から2週間ほどということですが、難易度によってことなるそうです。(問い合わせによる)
赤枠クリア後、入金
赤枠がクリアされたら翌日、通帳を確認しましょう。入金されている可能性があります。この報告もメールではありません。給付通知の発送をもって完了です。
今回行った申請〜振り込みまでのフローは以下
5月2日(申請)12万番台
5月17日(不備の連絡・メール着信)赤枠不備表示
5月18日(不備解消)新・赤枠表示
5月23日(メール着信)※状況連絡のみ
5月26日 赤枠クリア
5月27日 朝9:00 入金
ただし、サポートセンターいわく、赤枠クリアは、必ずしも入金されるということではないとのことです。実際にSNSを見てみますと、赤枠クリアから1週間経過している人もおります。
なお、自社の決算月がいつなのかを確認しておきましょう。たとえば6月だったら5月中に入金されないと、来期にまわってしまいます。
そうすると、本来のコロナ赤字を今期で補おうとするも、入金が来期になり、入金想定でいたのに、結果想定外の結果を生む可能性もあります。
ということで、結果一番手っ取り早いのは、税理士・会計士にいくらか作業費をお支払いし、スムーズに申請を通してもらうという手が一番のように感じます。
その場合の作業費用はマチマチですが、10%〜20%が相場のようです。一度お試しあれ。
Source:持続化給付金