小学校の授業でプール再開も、マスク着用必須に非難殺到の事態に

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夏といえば海!夏の授業といえばプールである。しかし、昨年の夏は新型コロナウィルスの緊急事態宣言下でプールどころか通常の授業も行われなかった学生達。私が小さかった時、炎天下の中で汗ばんだ体をプールで冷やすのは気持ちが良かった記憶がよみがえってくる。ついに今年はプール解禁!と喜んだのも束の間。小学校から配布されたプール授業のお知らせには「マスク」の文字が......どうやら今年のプール授業は今迄の私たちが経験してきたプール授業のイメージとは大きく異なる様子。

各地でプール授業再開 その異常な景色

今回話題になったのは日立の小学校のプール授業風景である。
プールサイドで足を水につける子供達。その顔にはゴーグルだけでなくマスクが装着されている。
もちろん遊泳中は外すよう指導されており、マスクが必須なのはプールサイド迄のようだが、やんちゃな子供達がどんな行動をとるか分からないだけに保護者としては何とも複雑な心境だろう。

そういえば筆者の子供が通う都内の小学校でもプール授業開始のプリントが来た。
よく見ると持ち物欄には水泳道具以外に「替えのマスク」「マスクケース」が記載され、その他の備考欄には「水泳用マスクを着用希望の際は、担任までご連絡ください」と書かれてあったのだ。

学校に確認を入れたところ、プール授業中のマスクは必須とは書かれていないものの、プールサイド迄はある程度マスク必須のようだ。(マスクが濡れるから替えのマスクを用意させるわけで、マスクの替えを忘れた日には濡れたマスクを1日中つけるのかと思うと怖すぎる)ある程度の教育指針については教育委員会などからガイドラインが出ているのだと思われるが、もしこれが全国の学校のスタンダードだとすると来年からのプール授業の風景はどうなるのか興味すら湧いてくる。

プール用マスクとは

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プール用マスクといわれても実際に使用していないのでイメージが湧かないと思う。Googleで検索すると3500万件以上もヒットする。今現在販売されている「プール用マスク」「水泳用マスク」なる物は、大まかに以下のような物だ。

・シリコン製やプラスチック製で水を吸収しない素材
・飛散防止のため鼻から顎までをカバーしているが口元は顎を包まず垂れ下がっていたり全体的に空間を確保する形状
・頭の後ろや耳で固定するタイプ
・ずらすのが容易で伸縮性のタイプが多い

今現在も企業努力で良い商品がどんどん生まれていると思う。世の中には使う側次第で凶器にもなる商品が多数ある。
今回の商品は特に使う側の意識が重要そうである。

小学校でのプール用マスクに非難

やはり形状はマスクである以上、水に入った時の見た目の違和感を拭うことはできない。
水泳教室の指導者などにも広く普及し始めているようなので今後は上手に付き合うしかないかと思う。

今回、マスク着用のプール授業に対して世間では批判的な意見が多いように見受けられる。
もしくは批判まではしたくはないが、色々と突っ込みどころがある内容なのは間違いない。

もちろん一部には理解を示す声もあると思われる。「授業をするな」というのは簡単なことだ。
しかし、そこをどこまで工夫して子供達の基礎体力向上につなげるかが大きな課題である。
本当に大変なのは子供達、そして保護者だけでなく教育現場を担う人々であろう。他人の子供を預かり、何かあっては遅いのだから。

未来を担う子供達のために今できることを考える

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新型コロナウィルス感染症で遊び場であった公園は立ち入り禁止区域となり、お友達とも接触することなく活動範囲も非常に制限される子供達。やることといえば「家でゲーム」「家でyoutube」の毎日。平気で数時間も座ったままの土日を過ごすことも増えたことだろう。

昨今の事情で子供達の運動不足は非常に大きな問題になっているといえるだろう。特に身体の発達が著しい小さな子供達においては言うまでもない。
筆者の子供のクラスでは、昨年30人中3人が同時期にそれぞれの理由で骨折するという事があった。今まで出来ていた自分のイメージよりも瞬発力や防御力が落ちたことによって起きた事故といえる。

プールの授業では全身の筋肉だけでなく肺活量も鍛えられるであろうから、保護者の立場からしてみると、授業はできる限りさせてあげたい。様々な不安が残る中ではあるが、このような制約の中でも、その環境を受け入れるしかない子供達。大人達そして社会全体がが彼らを尊重し優しく見守れる世界であって欲しいと願うばかりだ。

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