死の直前「走馬灯」は存在することが判明、30秒間記憶が蘇る

走馬灯

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死の直前、今までの記憶が蘇るなんていう話はよく耳にします。いわゆる「走馬灯」というやつですが、実際にそんな事はあるのでしょうか。そもそも死んでしまった方から話を聞くことは難しいため、本当に走馬灯が走るかどうかは明らかになっていませんでした。しかし今回BBCによると、そんな走馬灯が存在するのかもしれないという研究結果が発表されたのです。

死の直前「走馬灯」が走ることが判明

走馬灯は風や炎などの空気によって、絵を動かす「灯籠」。趣のある幻想的な飾りつけで、主に「お盆」などに使われます。

そんな「走馬灯」は、しばしば「死の直前」に見ることが多いと言われてきました。もちろん「死人に口なし」という言葉もあるように、死んだ人から話を聞くことはできません。

ただし、なぜかそのような話が語り継がれているということは何らかの根拠があるはずです。

そこで今回、海外メディア「BBC」によると、そんな走馬灯に関する興味深い研究結果が発表されました。

その研究内容は以下の通りです。

脳派

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カナダで「てんかん」を発症している87歳の患者。その患者に脳波測定を行った。しかし、脳波測定をしていた際に心臓発作で死亡してしまった。その亡くなる30秒前、夢を見たり思い出したりする脳波をキャッチした。

このような結果である。つまり、死ぬ前にはそんな「過去の記憶」が「夢」として蘇るという結果が出たのです。

死の直前に見る「夢」、それこそが「走馬灯」の正体だったようです。ただし、なぜ夢を見るのか、記憶が蘇るのかは具体的に判明しておりません。

また、今回たまたま脳波測定を行っていた最中に得られた結果。いわば偶然のデータ。死にそうな人を探して脳波測定をする……なんていう研究は物理的にも倫理的にも難しそうだ。

もしかしたら、死ぬ前ぐらい、ちょっとでも良い思い出にふけさせてくれる……なんていう神の粋な計らいなのかもしれませんね。

ただし、今回は死ぬ前に30秒ほどの余裕があった場合の結果です。事故で即死した場合はどうなるのかはわかりませんね。

Source:BBC