ウソ!「シカ注意」の看板の先で見つけた驚愕の代物!

北海道の興部町から西興部村方向に向かって車で国道239号線を走ると、「シカ注意」の看板が頻繁に現れます。地元の人からの情報では、「鹿なんてしょっちゅう見るよ!珍しくなんかないよ。多すぎるくらいだ。」ということでした。動物園で鹿を見ると、”かわいい”と思ってしまうのですが、地元の人たちにとっては、単に”かわいい”という存在ではないようでした。

看板を見ながら車を進めていくと...。

この看板の先には、西興部村の道の駅があります。下の写真が西興部村の道の駅です。。”道の駅フラワーパーク「花夢」”という名称です。”花夢”と書いて”かむ”と読みます。正面の入り口から入ってみましょう。道の駅の中で売られているものを見たときには驚かずにはいられませんでした。多分、多くの人が初めて見るものです。

入り口を入ると...。

入り口を入ると、木製の鹿がお出迎えしてくれます。さらに中に進んでいくと不気味なものが視界に入ってきました。ここからがいよいよ本題です。

窓際に飾られているものは...。

これ、何だかお分かりになるでしょうか。鹿の角です。展示されているわけではありません。販売されているのです。入り口で見た木製の鹿は優しくお出迎えしてくれましたが、この角でおとぎ話気分はおしまいです。白い紙には値段が付けられています。2本で1万円です。

右の奥の方へ進んでいくと、もっと驚かされるものが売られていました。

売られているのは、初めて見る缶詰でした。

山菜など置かれている台の上に一緒に並べられているのは、缶詰です。缶詰なんてどこででも売られていますが、この缶詰はどこででも買えるものではありません。売られている缶詰は4種類です。缶に書かれている文字が見えるでしょうか。

4種類の缶詰を並べてみました。

缶詰の中身は、シカ肉とひぐまの肉です。エゾシカ肉のカレー煮、大和煮、味噌煮、そして、ひぐまの肉です。1缶670円です。

シカ肉やひぐまの肉の缶詰というのは、実際に売れるものなのでしょうか。聞いて良いものかどうか迷ったのですが、意を決して道の駅の方に「この缶詰は売れているのですか?」と聞いてみたところ、「特産品ですから、そこそこ売れていますよ。」という返事が返ってきました。

エゾシカによる被害

エゾシカは森林で樹皮を食べたり牧草地の牧草を食べてしまったりします。このため樹木が枯れてしまったり牧草がなくなってしまうという被害が出ることになります。エゾシカによる被害や悪影響を減らすために、北海道の関係機関ではいろいろな対策を講じています。

対策のひとつとしてワナや狩猟による捕獲があります。捕獲したエゾシカの有効利用として肉を食べるということがあります。角や皮は加工されてアクセサリーやキーホルダーなどの小物になったりしています。

エゾシカと同じようにくまの被害も増加しています。西興部村に近い雄武町にある日の出温泉では、くまのはく製が飾られています。すべてのくまがこの位の大きさなどと考えてはいけません。このくまは小さい方です。

爪を見て下さい。

小さく見えるくまのはく製ですが、爪を見るとその恐ろしさが伝わってきます。この爪で襲われたら、ひとたまりもありませんね。

シカ肉やひぐまの肉の缶詰を見たときには本当に驚きましたが、これらの缶詰は年々増加するエゾシカやくまの被害を減らすために捕獲して、食用に加工したものでした。

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