絹糸が織り成す「編んで仕上げた作品」が可憐な美しさ!制作者に話を聞いた

image:アンデルヨン(@anderuyon)

手編みといえば毛糸で編んだマフラーやセーターなどを思い浮かべる方も少なくないでしょう。手編みならではの気持ちがこもっていて、唯一無二の魅力がありますよね。そんな編み物ですが、Twitterにてアンデルヨン(@anderuyon)さんがご投稿した「絹糸で編んだ作品」が多くの方の熱視線を集めています。それは、絹糸特有のラグジュアリーな光沢感もあり、身に付けたくなるほど可憐な美しさなのです。今回は制作秘話を伺いました。

絹糸を編んで制作した可憐なアクセサリー

「絹糸を編んでアクセサリーを作っています」という一言と共に、作品の写真が掲載されたツイートを発見しました!

一見、刺繍のようにも見えますが……細かい絹糸を編んで制作されているのですね。とんでもなく時間のかかる手の込んだ編む作業が必要なのが、素人目に見ても分かります。すごいとしか言いようがない可憐で圧倒的に美しい魅力を放った作品です。

制作者さんインタビュー

image:アンデルヨン(@anderuyon)

制作者のアンデルヨン(@anderuyon)さんにお話を伺いました。

■プロフィールを教えてください。

ーー美術系高校から美大に進学し、当時は主に布を染めて作品制作&販売活動等をしていました。就職後は、制作活動から完全に離れていましたが、子育て中に編み物に出会ってからは編み物での制作活動をはじめました。

●制作歴、制作を始めたきっかけは?

ーー制作を始めたきっかけは、妊娠中に本屋さんで見つけたベビー用品の編み物本でした。その本でかぎ針編みの基本を学びながらベビーグッズを作っていくうちに編み物に夢中になり、徐々に細かなものを作るようになり今に至ります。様々な糸で試作した結果、絹糸が編みあがった時の美しい光沢感に一目ぼれし、そこからはずっと絹糸を編んでいます。

染色作品は、染める場所や洗う場所が必要だったり、道具や薬品が必要だったり、まとまった時間が必要なため片手間でやるのが難しかったのですが、編み物は糸とかぎ針さえあれば、どんな場所でもすぐにできて、中断も簡単にできて、すき間時間にちょこっとだけできるので子育てしながらでも無理なくできるため、そんな手軽さが編み物にハマる一因となりましたね。

image:アンデルヨン(@anderuyon)

●一つあたりの作品の構想・制作期間はだいたいどれくらいかかりますか?

ーー構想は作品にもよりますが、だいたい半年以上前から複数の作品を同時にイメージしていることが多いです。新作発表をしたいタイミングがきたら、すぐに作り始められるようにかなり前の段階から構想を練っています。制作時間はこれも作品にもよるのでなんとも言えないのですが、だいたい新作なら一作品に1~2週間くらい、過去作は2~3日くらいかけている気がします。

image:アンデルヨン(@anderuyon)

■アンデルヨンさんの作品ですが、どのようなシーンで、どのような方に、作品を使って欲しいなどありますか?

ーー日常使いから特別な日のアクセサリーまで様々なシーンで使っていただけるように、また若い方からお年を召した方まで使いやすいように、作品を小さめ、大きめ、華やか、可愛らしい、素朴、などそれぞれ雰囲気を変えながら作っています。

image:アンデルヨン(@anderuyon)

■いいねやRTされるなど、反響がありますが、 どのような心境でしょうか?

ーー有難いですし、とても嬉しいです。制作意欲を維持するモチベーションにも繋がっています。ありがとうございます!

最後の質問で、今後の夢を伺ったところ「多くの方に作品を実際に見ていただきたいので、いつか個展をしてみたいですね。」と語られていたアンデルヨンさん、どの作品も繊細で丁寧な作業を重ねられているので、作品を一目見るだけで心を奪われる方も多いでしょう。実際にアンデルヨンさんの作品を近くで見たら、更に作品の魅力を感じられるのでしょうね。夢の実現を心から応援しています!

息を呑む美しさといえば、神秘的で神々しい……夕焼け写真にも魅了されますよ!

取材協力:アンデルヨン@anderuyon