突然目の前にこんなものが現れたらどうでしょう。頭部だと思われる部分はまるで昆虫のようです。映画に出てくるエイリアンのようにも見えてしまいます。毛の生えた鎌のようなものをもっています。脚の先も鋭い爪のようなものをつけていて、獲物を捕えるために必要なものをたくさん備えている生き物のように見もえます。一体何者なのでしょうか。気持ちの悪さ200%以上です。
頭部だけでなく全身をお見せしましょう。
こんな形のものが目に前に現れたのですよ。頭部(多分頭部だと思うのですが)の下の方は少し透明になっていて管のようなものも見えています。もしかして食べたものがここを通っていくのでしょうか。しっぽ(?)の先はエビのようにも見えますが、エビではないようです。
ひっくり返すと眼がついていました。
体全体をひっくり返して見ました。頭部と思われた部分は、やはり頭部で間違いないようです。眼がついています。触れるにはかなりの勇気が必要でした。エビに似ていますが違うようです。毛の生えている鎌で敵を威嚇するのでしょうか。
この生き物は海に住んでいるようです。この写真を撮った日の朝まで、北海道小樽の海にいたそうです。背中側をお見せしましょう。
背中側の全体像です。
しっぽの部分はつくりもののようにも見えます。ロウで作られているように見えます。しかし、これはれっきとした生き物です。背中は鎧のように頑丈な甲羅で守られています。
この生き物は食べることができるということです。この姿はあまりにも不気味で食欲なんてわいてきそうにもありません。
しかしよくよく見ると、この模様どこかでみたことありませんか。食べることができるとしたら、それはどの部分でしょうか。
食べることができるのは、甲羅の下の部分だそうです。
下の写真のように切ると、食べることができる部分を取り出すことができるそうです。教えられたとおりに切ってみました。
先ず頭部をはずします。次に、しっぽの部分を斜めに切り落としてから、腹部の横を切り落とします。これで、可食部分を取りはずすすことができます。
取りはずす前に、甲羅のついている側がどのようになっているかを見てみましょう。
甲羅側から見るとこんな風になっています。
腹部側から見ている分には、まだ少しマシですが、背中側からの姿はやはり不気味です。
可食部分を取りはずして並べました。
可食部分、お分かりになりますか。甲羅部分よりも色が濃くて一層不気味です。でも、この可食部分を食べたことがあるという人は大勢いると思います。可食部分だけを大きく写してみました。
可食部分です。
いかがでしょうか。このような色や形をしたものを見たことはありませんか。この不気味なものの正体、それは「シャコ」でした。背中の上についているのは脂分です。にぎり寿司のネタにもなっています。
シャコのにぎり寿司を食べたことはありますか。筆者は、この見た目の不気味さから一度も食べたことはありませんでした。しかし、今回自分で可食部分を取り出してみて、食べてみようと思いました。食べてみると、脂がのっていて、しかも、少し甘みも感じられて美味しかったです。
シャコパンチをご存知ですか。
シャコは獲物をとるときに、頭部の内側にある脚でシャコパンチというものを獲物に食らわせるそうです。そのパンチはとても強力で、貝を割ることもできてしまうそうです。それほど強い生き物のようには見えませんが、かなり凶暴なのですね。
身の回りにはもとの形を知らずに食べているものがたくさんあります。このウン〇みたいなものからできる食品の正体 も衝撃的でした。