新NISA積み立て年間上限360万円へ拡充で調整も、ネット民「そんな投資できる金の余裕ねぇ!」

投資の運用益が非課税になるNISA(少額投資非課税制度)について、政府与党が投資額、上限枠ともに拡大する方向で最終調整に入ったことが報じられました。現行のNISAから大きく変わる新NISA、年間投資額の上限が360万円になることでネット上では高い評価の声も寄せられています。しかし、そもそも投資する余裕がないという声も見られたのです。

新NISA、年間積み立て上限が360万円に拡充へ

現行NISAが2023年で口座開設が終了し、2024年から新しいNISA制度が始まります。

政府・与党は来年度の税制改正で、個人投資家を対象にした優遇税制「NISA」について、焦点となっていた年間の投資額の上限を360万円、非課税で保有できる限度額を1800万円とする方向で調整しています。

引用:NHK

つみたてNISAは現行の年間40万円から3倍の120万円に、一般NISAは名称を『成長投資枠』と変更し、120万円から2倍の240万円にする方針となっています。

現行制度では、一般NISAと積み立てNISAは選択制となっており、併用しての投資はできませんでした。しかし、新制度ではつみたてNISAと成長投資枠を同時に利用できるようになることから、年間の投資額の上限が360万円、非課税で保有できる限度額が1800万円となったのです。

非課税枠年間360万円へ拡充も、そんな金がない!と話題に

新NISA制度に、「実現すればかなり有り難いです。」「新NISA、良いやん!」「新NISAで枠の上限が解放されたら毎月の投資額の変更を検討する。」「新NISAよさそう。」「投資額が増えたことは嬉しい。」と、評価する声が寄せられていました。

しかしその一方で、「月に10万円も出せる人は少ない。」「投資に回す金ないよ。」「円安物価高で所得減って投資に回せる金なんてない。」「そんな積立られんわと言う気持ち。」「満額の10万円を毎月投資できる人は意外と少なそう。」と、コメントも。

来年の税制改正は、金持ち優遇税制と批判の声も一部で寄せられています。新NISAも、投資余力がある人の恩恵が大きくなる制度改正となっているのではないでしょうか。

政府が、貯蓄から投資へとシフト転換している中、自身のできる範囲内で無理のない投資を始めていくのも、今後生活をしていくうえで必要なのかもしれません。