粘土と水彩だけでできた人形!表情の豊かさと素朴さがまさに秀逸!

人形作家・宮竹眞澄さんをご存知でしょうか。大分県宇佐市の出身ですが現在は北海道東川町在住です。1978年に独学で人形創作を始めたそうですが、平成3年に東川町に移住して現在の作風に変えたということです。2008年に全国巡回展をスタートさせ、今年は第100回目の巡回展を迎えたそうです。5月22日からは地元東川町で、新たな展開を模索しての人形展が開催されています。

宮竹眞澄さんが創作している人形には宮竹さんの気持ちが詰まっています。

上の写真は、平成30年11月上皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)が胆振東部地震の被災地のお見舞いにいらしたときの様子を作品にしたものです。テレビや新聞などで、この様子をご覧になった方は大勢いるのではないでしょうか。説明がなくても、作品を見た瞬間に、「あぁ、あの時の...」とわかってしまいます。

展示作品の中から何点かをご紹介しましょう。

宮竹眞澄さんが創作している人形の材料は粘土と水彩だけで、布などは使っていないそうです。目の前で実物を見ても、粘土であるにもかかわらずまるで本物の着物(布)のように見えてしまします。宮竹さんの人形は昭和から平成へと続く庶民の暮らしぶりを題材とした創作されてきました。

昔は赤ちゃんが生まれるとこんな風にして産湯を使っていたのですね。3人の表情を見て下さい。それぞれの人の気持ちが現れていると思いませんか。(赤ちゃんの気持ちはまだわかりませんが...)

野良仕事を終えたお母さんでしょうか。まるで本物の布や毛糸のように見える部分もすべて粘土で作られています。

日本ハムファイターズの選手だった人物です。今はもう在籍していませんが、誰だかお分かりになりますか。バットとグローブを持っていますね。今は大リーグで活躍しています。背中には名前もついています。背中もお見せしましょう。

「OHTANI 11」と書かれています。大谷選手ですね。大谷選手の他に、斎藤佑樹選手や田中将大選手の人形もありました。

定年退職を迎えた日のご夫婦の夕食風景です。昭和の時代の風景でしょうか。令和の時代ではどんなふうになるのでしょう。

ゲートボールを楽しむ方々です。お年寄りといっては失礼になってしまうでしょうか。

獅子舞を見る家族の様子です。女の子も男の子も、獅子を怖がっているようです。男の子はお母さんの影に隠れて見ています。女の子は怖くて泣いているのかもしれません。

東日本大震災の被災者の方々を励まそうと創作した人形など、作品はまだまだたくさんありました。粘土と水彩だけを材料としている人形たちに、こんな風に命を吹き込むことができるなんて本当に素晴らしいと思いました。

宮竹眞澄さんのブログ:http://www7a.biglobe.ne.jp/~miyatake/

宮竹眞澄 心のふる里人形展(東川特別展)

日時 令和元年5月22日(水)~6月8日(土)

場所 東川町複合交流施設せんとぴゅあI・講堂

宮竹さんの創作人形はいつまででも見ていられると思いましたが、騙されたと思って見たい!「141羽の連鶴」がインスタ映え過ぎる!旭川市北洋銀行北支店にて。 も、どんな風にしたらこんな作品を作ることができるのだろうと思ってしまいました。

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