「靨」←読めれば漢字検定1級レベルの最強難しい苗字!

こんな漢字を見たことがあるでしょうか。「誰かが勝手に作ったんじゃないの?」なんて考えてしまいたくなりませんか。この漢字は決してパズル用に作ったわけではありません。この漢字は実在していて、音読みをすると「ヨウ」です。この漢字が苗字に使われる時には別の読み方をします。あなたは苗字としてのこの漢字の読み方がわかりますか。「ヨウ」さんと読む場合があるかもしれませんが、今回は別の読み方を答えて下さい。

「靨」を顔の中にもっている人がいます。

もっている人がいるということですから、目や鼻のようにすべての人がもっているわけではありません。さぁ、何と読むのでしょうか。

 

 

答えです。

「靨」と書いて「えくぼ」と読みます。

顔の中に「えくぼ」ができる人はいます。しかし、「えくぼ」というときに「靨」という漢字を思い浮かべる人ってどの位いるのでしょうか。

次の苗字です。

「樵」さんという苗字です。音読みをすると「ショウ」ですが、「ショウ」さんではありません。この苗字は「樵」という職に就いていた人が、その職を苗字に使ったともいわれています。

 

 

答えです。

「樵」と書いて「きこり」と読みます。

「きこり」という職業は、昔話によく出てきます。それは昔話の中でだけ存在しているわけではなく、現代でも存在している職業です。昔は斧やのこぎりなどを使用していましたが、現代ではチェーンソーなどの電気機械も使用しています。

次の苗字です。

「泥」さんという苗字です。音読みをすると「デイ」、訓読みをすると「どろ」です。しかし、この2つ以外の読み方を答えて下さい。

 

 

答えです。

「泥」と書いて「なずみ」と読みます。

戦国武将の中に尼子勝久という武将がいました。彼は1578年に自害し、残された尼子一族は自分たちが尼子一族であることを隠すために、尼子の尼の漢字にさんずい編をつけて「泥(なずみ)」と名乗ったという説があるそうです。

次の苗字です。

「朏」さんという苗字です。音読みをすると「ヒ」です。しかし、この読み方ではありません。この漢字は、「月」と「出」という2つの漢字が組み合わさっています。この2つの漢字が組み合わされていることに意味がありそうです。

 

 

答えです。

「朏」と書いて「みかづき」と読みます。

「月」と「出」という2つの漢字の組み合わせに意味がありました。新月のあとで初めて出る月を「みかづき」というそうです。そのことから、「月」と「出」という2つの漢字を組み合わせてできている漢字「朏」を「みかづき」と読みます。

最後の苗字です。

「杏」さんという苗字です。音読みをすると「キョウ」で、訓読みをすると「あんず」です。苗字の場合は、この2つ以外の読み方をするようです。

答えです。

「杏」と書いて「からもも」と読みます。平安時代には「杏(あんず)」のことを「からもも」と読んでいたようです。

名刺に書かれている苗字を見て、「〇〇様」と言ってしまって、「違います。◎◎です。」と訂正されたはありませんか。簡単に思える漢字でも、苗字となると難読苗字となることがあります。今回は難読といわれている苗字の読み方のなかでよく知られているものを答えとしましたが、別の読み方もあるかもしれません。

難読漢字は苗字だけではありません。果物を表す漢字に似ているけれども実は違うこの漢字 も多くの人にとっては難読漢字です。