綿棒6500本で制作!もののけ姫「タタリ神」の迫力がすごい!制作者に話を聞いた

image:くろすけ(@kurosuke4313)

「もののけ姫」に登場する「タタリ神」は主人公のアシタカが住む村を襲いに来た怪物。目は赤く光り、全身にヘビの様な触手を纏い、不気味さも感じます。そんなタタリ神ですが、Twitterでくろすけ(@kurosuke4313)さんが制作したある作品が話題を集めています。それは、何と!6500本もの綿棒を使ってタタリ神を制作された作品です。一度見たら、忘れられない圧巻のクオリティ!一体どのように制作されたのでしょうか?今回は制作者に話を伺いました。

インパクト絶大!綿棒でできたタタリ神

もののけ姫に登場する「タタリ神」の作品をツイートを見つけました!何と綿棒6500本を使って制作されているようです。近くで実物を見てみたくなる存在感のある作品ですね。

ツイートのリプ欄には、あまりにもインパクトがあり過ぎる、タタリ神のビジュアルとクオリティの高さに驚く声が続々と寄せられ、注目を集めています。

・どうやって製作したのか、凄く気になる。

・ある意味原作通の作り込みですね凄い!

めちゃくちゃリアルですね 綿棒とは思えないです。

・クオリティの塊ですな~。

制作者さんインタビュー

image:くろすけ(@kurosuke4313)

「タタリ神」を制作された、くろすけ(@kurosuke4313)さんにお話を伺いました。

■プロフィールを教えてください。

非売品ジブリグッズの収集家で、広く浅~く活動している一般人です(笑)

■タタリ神を制作されたきっかけは?

サツキとメイの家のペーパークラフト(みにちゅあーと製)を制作しているときに、雨樋を再現しようとしたところ、紙製品で良い素材がなく諦めかけていて綿棒の芯が紙製品ということに気が付き、当初は雨樋に使用していました。

※サツキとメイの家製作動画はこちら

 

円柱状の紙製品というのは、実は探してみるとあまりなく、ましてやコンマ数ミリのものというのは見つからなかったので、これは自分的に大発見と思い、「雨樋だけに使うのはもったいない!もっと他に使いどころがあるハズだ!」と考え、誰かに作られる前にこの技術の最終形態的な物を作ろうと思って、閃いたのがタタリ神でした(笑)

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■タタリ神はどのように作られているのでしょうか?制作時間やこだわられた点も教えてください。

タタリ神の制作には約1年半がかかりました。正直、完成まで長かったですね……。制作を始めた当初は、紙を使用してウネウネしたものを作りたいと思って作品作りに取り掛かりました。ベースの猪からウネウネを生やそうと思いましたが、全体的な整形が難しくなり、工程を変更し、タタリヘビの外装を編み込んでいくようになりました。編んでいく過程で、全体的な流れや立体的なデコボコ感、左右対称にならないように、アシンメトリーにするよう心掛けました。

 

また、目の部分ですが、砲弾型5ミリのLEDを使用しております。内部の光は内側から青色LED×2と赤色LED×2を使って蛍のように明滅を繰り返します。

 

気持ち悪い感じを出す為に、綿棒にハンダゴテで焼き入れし、斑点を入れました。そこにレジン用カラーで3~4回重ね塗りをしてあります。当初は綿棒は1000本ぐらいでできると考えておりましたが、最終的に約6500本の綿棒の芯を使用しました。編んで→接着→焼いて→着色の工程を繰り返しタタリ神を仕上げました。※タタリ神の制作過程動画はこちら

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■今後、作ってみたいものはありますか?

ジブリ美術館にある「カフェ麦わらぼうし」をペーパークラフトで製作途中です。現在は、背景の空をどう作るかを悩んでいるところです。まずはこの作品を仕上げたいと思っております。※上記の画像が、製作中の「カフェ麦わらぼうし」です。

■作品が注目を集め、大きな反響がありますが、今の心境を教えてください。

作った当時より数十倍の反響があって正直ビックリしています。SNSは何が引き金になって拡散されてゆくのかわからないところが楽しくもあり、注意しなければならないところかと再認識いたしました。

くろすけさん、タタリ神の制作の裏側をお話いただきありがとうございました。

くろすけさんが試行錯誤しながら、精魂込めて作り上げられた「タタリ神」いつか実物を拝みたいものです。きっと画像で見るよりも作品のすごさや迫力に感動しそうですね。

ジブリといえば、まるでジブリの世界!風景が美しすぎる写真にも魅了されました!

Source:くろすけ(@kurosuke4313)