「森永ミルク加糖れん乳」パッケージの牛の名前、56年間無名だったことが判明

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かき氷や酸っぱいいちごに付けたり、お菓子やアイスクリームの材料にしたり。加糖れん乳、いわゆるコンデンスミルクの使い道って意外と多いんですよね。そんな練乳の中で最も有名だと思われる森永の練乳、そのパッケージに書いてある「牛」の名前って意外と知られていないのでは……その名前と由来を森永乳業お客様相談室の方に聞いてみました。

意外と知らない「れん乳の牛」の名前

恥ずかしながら筆者もつい最近まで知りませんでした、森永ミルク加糖れん乳(通称:森永れん乳)の牛の名前。アイスやヨーグルトなど、森永ならではの商品とのコラボでも当然必ず使用されている牛の名前、それは……

「ミルリン」

筆者と同じく「最近まで知らなかった」という方も、SNS上ではたくさんいらっしゃいました。以前は名無しだったというミルリン。森永乳業さんに聞いてみるとしましょう。

参考:森永ミルク「加糖れん乳」

森永乳業「お客様相談室」に電話してみました

少々混み合っているようでしたが、比較的スムーズに繋がりました。商品によって問い合わせ先が別れているので、電話が分散するのかもしれませんね

-- お忙しいところ申し訳ございません、れん乳のパッケージに関して質問させていただきたいのですが。

お客様相談室(以下:相談室) 「どのようなご質問でございますか。」

-- 森永さんのれん乳にカワイイ牛が描かれていると思うのですが、こちらの牛っていつ頃から名前が付いたのでしょうか

相談室 「少々お待ち下さいませ……こちらは1956年に缶の画家の方が、れん乳と粉ミルクのキャラクターとして描かれたもので、2012年に一般公募でミルリンという名前が付けられました」

-- 長い間、名前がなかったということなんですね

相談室 「さようでございます、56年間名前がなかったと伺っております」

-- これからもこちらはデザイン変更なしということになるのでしょうか

相談室 「看板商品でもありますので、いまのところデザインの変更はないものと思われます」

-- お忙しいところお時間ちょうだいしまして、ありがとうございました!

相談室 「また何かございましたら、ご質問お待ちしております。ありがとうございました」

・ミルリンという名前は一般公募で2012年に名付けられた
・1956年~2012年の56年間にわたり、名前がなかった
・いまのところデザインの変更は考えていない

「ミルリン」を見るだけで、森永れん乳だということがひと目で分かりますからね……これを変更する理由はないと思われます。それにしても2021年から数えて65年も前のキャラクターとは思えないほど、現代にもマッチしたイラストですね。

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基本的に昭和時代のキャラクターは「レトロ」ということで懐古することはあっても、そのまま残っていることは非常に稀だったりします。その中で平成を飛び越えて生き抜いてきたミルリン、これからもそのままの姿で残り続けていて欲しいものです。

れん乳で思い出したのですが、たまに甘いコーヒーが飲みたくなった時にれん乳を投入します。ベトナムコーヒーのようになって、疲れがぶっ飛ぶんですよね。

source:森永乳業