上の画像には、三方に載った餅と1個のみかんが描かれています。鏡餅といいたいところですが、みかんと餅の位置がずれているように見えます。みかんが宙に浮いていてこのままでは落ちてしまうように見えます。しかし、ある方法でこの絵を見ると、ほとんどの人は、三方に載った餅の上にみかんが正しく載っている姿を見ることができるのです。
「ほとんどの人」ということは全員が見えるわけではないの?
この絵をどのように見ると良いのかがわかったとしても、どうしてもみかんが餅の上に載らないという人がいます。そのような人は、少し時間をおいてからもう一度試したり、練習をすることによりだんだんと見えるようになってきます。
ある方法とはどのような方法なのでしょう。
ある方法とは、上の絵を「ぼーっ」とながめることなのです。決して凝視してはいけません。ただ、「ぼーっ」と見るだけです。しばらくの間、「ぼーっ」とながめていると、みかんが右の方へ移動し始めます。みかんが移動し始めても、そこでピントを合わせるような見方をしてはいけません。あくまでも「ぼーっ」と見ているのです。するとみかんは餅の上まで移動します。では、試してみて下さい。
みかんが移動しないときは...。
もし、その方法でみかんが移動しないときは、下の画像を使ってもう一度試してください。
みかんと餅の間にある黒い丸のあたりを「ぼーっ」とながめてください。黒い丸が付けられたことにより、どのあたりを見ると良いのかがわかりやすくなり、結果としてみかんが移動しやすくなります。
うまくいくと、こんな風に見えます。
みかんはうまく餅の上に移動したでしょうか。慣れてくると、みかんが移動し始めるまでにかかる時間がだんだん短くなります。もし、うまく見ることができない場合は、時間をおいてもう一度試してください。いくら「ぼーっ」と見るといっても、何度も繰り返すと目が疲れてしまいます。
人が物を見る仕組みは複雑なようですが、「その仕組みを利用して見る絵」は多くの人が楽しむことができるようです。見るだけで鳥がかごに戻る不思議な絵! でも、今回と同じようなことが体験できました。