名古屋駅のアレ「飛翔」が解体されるので様子を見に行ってきた

image:写真AC

名古屋に住んだことがある方であれば、誰もが一度は目にしたことがあるであろう、謎のオブジェ。名前を「飛翔」といい、かつては噴水やライトアップなどで、名駅のシンボルとなっておりました。しかし、昨今は高層ビルが立ち並び、そしてリニア計画などにより「飛翔」は残念ながら撤去する運びとなりました。ということで早速最後の有終の美をみとどけるため、見に行ってきました。

飛翔とは

image:秒刊SUNDAY

飛翔とは、名古屋市政100周年(1989年)を記念して建設されたモニュメント。109点のデザイン案から、よりすぐりのデザインを選定した結果「伊井伸」さんの作品が見事選ばれ、設置。

高さは21メートル、最大直径は23メートル。印象的なこのフォルムは、名古屋に住んだことがある人であれば多くの方が知っているはず。

しかし「飛翔」という名前がついていたことはあまり知られておらず「名駅のアレ」とか、「ぐるぐるしてるやつ」とか、そんな名前で呼ばれておりました。

それから、30年あまり経過し時は令和。リニア鉄道新幹線の工事に伴い、この「飛翔」を移設する計画がもちあがったが、白紙に。ただし、撤去はしなければならず、工事が着々と進んでいる様です。

もう少し近づいてみますとよくわかりますが……

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まるで、原寸大ガンダムよろしく、周りに足場が組み立てられております。

そしてテッペン部分から徐々に撤去がはじまっているのがわかります。シートで囲うのではなく、周りから見える形でダイナミックに撤去するという手法も、名古屋っぽくていいですね。

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上から見ると「大名古屋ビルヂング」等に隠れ、飛翔が非常に小さく見えます。昔はもう少しインパクトがあったモニュメントでしたが、やはり時代を感じますね。

この場所は、今後リニア新幹線開通に向けて整備されていきます。そして気になる「飛翔」の行方ですが、解体後の「飛翔」の部品は、市が所有する土地で保管されるとのこと。

参照:名古屋駅前のモニュメント「飛翔」移設計画は白紙か 候補地の高架下「上下削らないと移設難しい」(メ~テレ)

はたして「飛翔」は今後名前の通り羽ばたいていくことができるのでしょうか。