かつて有楽町駅のガード下に「焼きそば」が人気の立ち食いそば屋さん「後楽そば」がありました。以前は新宿歌舞伎町や田町駅前にも店舗があったのですが、時代の波に飲み込まれるように閉店してしまい残った最後の有楽町店も耐震補強工事を理由に立ち退くことに。その「後楽そば」が五反田で復活して3年弱、今度はコロナの影響で閉店を決断されたようです。
五反田の後楽そば、2年8ヶ月で閉店の憂き目に・・・
サラリーマンの味方であった後楽そば。昔職場が近かった新宿歌舞伎町や仕事で行くことの多かった有楽町では、度々お店に立ち寄って焼きそばを食べたものです。その「後楽そば」が一度閉店後2年8ヶ月前に五反田で営業を再開したのですが、今回コロナの影響で2020年12月14日をもって閉店することになりました。
特に有楽町店はビックカメラの帰り・・・というか目の前だったのでよく立ち寄ったことを覚えています。以前はこのすぐ横で営業されていました。
懐かしの味、名代「後楽そば」の焼きそばを食べに五反田へ!
それほど五反田に来る機会は多くないのですが、後楽そばの他にケンドーコバヤシさんらが絶賛していることでおなじみのうどん店「おにやんま」を食べに来ることもあります。思わずフラっと立ち寄りたくなってしまいますが、今回は当然ガマン・・・
JR五反田駅のガード下なので駅からは近いというかほぼ駅なのですが、初めて行く人だと少々場所がわかりにくいかも知れないので簡単に案内を。駅改札を出たら左を向くと東口になります、そこを東急池上線の看板に従って右へ。
すぐに歩道橋があるので、歩道橋を登らずに右側の隙間を抜けてください!
ここを抜けた角、あっという間に「後楽そば」に到着です!
券売機は店の外と店内の2箇所にあるので、混雑時は空いている方を使ってください。(行列時はお店の指示に従ってくださいね)
思い出の味「後楽そば」を堪能してみる・・・
以前は行動圏内だった歌舞伎町や有楽町にあったため、気が向いた時にふらっと食べに来ていた後楽そば。現在地方に住んでいる筆者にとって、営業日が残り一週間も残されていないことを考えるとおそらく最後の後楽そばになるでしょう。やきそばはマストだし、ダシがスゴいスープも飲みたいし・・・よし決めた!
ミニかき揚げ丼セット(焼きそば)620円!
一見小さそうに見えますが、ミニとはいえ軽くその辺の牛丼並盛くらいあるであろう「かき揚げ丼」、並とはいえカップ焼きそば2杯分くらいある「やきそば」の存在感は抜群!懐かしいなぁ・・・そば・うどんのスープもダシの味が美味しいんです。
それでは、おそらく最後の「いっただきまーす!!」・・・あー、甘じょっぱいタレと何の変哲もないサクサクのかき揚げ!本当にどこかで食べたことがある味なんだけど、とにかく安心出来るんです。もちろん美味しいのは前提として。コレが食べたかったんだ!
そしてメインの焼きそば!・・・うまーっっい!!モチモチの麺と甘辛いソース、本当に本当に普通の味!普通過ぎる最上級の焼きそば!本当に泣きそう・・・この味がなくなってしまうのは本当に惜しい。あぁ、なんか懐かしくて美味しいなぁ。
かき揚げ丼の残ったごはんに焼きそばをオン・ザ・ライス!辛いのがお好きな方はコレに追いソースをするのもオススメ!一気にジャンク度が増します!
そして「後楽そば」といえばこれなんです!というかコレをやらずに帰ることは許されません!「焼きそばイン・ザ・スープ」をせずに帰れるわけがなかろうもんたい!焼きそばをスープにドボン!
やっぱり最高だ・・・焼きそばの麺がまるでラーメンのように感じます。モチモチ麺がスープに絡んでいっぱいになりかけていたお腹にスルッと入り込んできます。ソースから醤油への味変且つスープであっさりとイケるので、締めに最高なんですよ!
あー、食べ終わっちゃった。最後はいつものようにカウンターの上に食器を上げて、ごちそうさまでした!
筆者が訪れた際には実施していなかったのですが、その後「後楽そば」ロゴ入り皿が数量限定で発売されているという情報がSNS上にありました。行った時に売っていれば絶対に買ってたのに・・・残念です!
五反田の後楽そばが12/14で閉店してしまうとのことで最後に焼きそばを食しに。数量限定で焼きそば皿が売っていたので、思い出に購入です。#後楽そば pic.twitter.com/Q0Spx9XjbR
— akoma2@どこか行きたい病発動 (@akoma2muji) December 8, 2020
本当に懐かしい味と雰囲気が味わえる名代「後楽そば」は12月14日までの営業。有楽町店の最終日は「焼きそば」が売り切れていたということも噂で耳にしたので、最後に味わいたい方はお早めに!筆者の学生時代の思い出の味がまた一つ消えていくんですね。残念ですが、これも時代の流れなのかもしれません。長い間おつかれさまでした、そしてごちそうさまでした。
懐かしい味といえば、牛丼太郎の流れをくむ「丼太郎」は茗荷谷に1店舗を残すのみになりました。今の時代、味を守るということは本当に難しいことなのかもしれません。
画像掲載元:SS.ナオキ