幻のレトロ風ゲーム「キングステイル:ファイナルファンタジー15」無料で遊ぶ方法を試してみた

ファイナルファンタジー

image:秒刊SUNDAY

日本では幻と言われている「キングステイルFF15」というゲームをご存知でしょうか。正式名称は「A KING'S TALE FF15」で、レトロ風グラフィックの横スクロール(ベルトスクロール)アクション。2016年11月に満を持して発売した「ファイナルファンタジー15」の「オムニ7(=セブンイレブン)」購入者限定特典として配信したものなのですが・・・

「キングステイル:ファイナルファンタジー15」曰く付きのゲームに・・・

実は「オムニ7」の予約特典発表が遅かったため、ファイナルファンタジー15(以下:FF15)を既にキャンセル不可のDL予約や、他の店舗で予約してしまった方が多かったのです。そのため「キングステイルFF15」を手に入れるために、ダブリ覚悟で購入する方もいらっしゃいました。

こういった失策が原因かどうかわかりませんが「FF15」は発売直後に2,000円前後で販売されることが多くなり、約1年後には980円(税込み:ヨドバシカメラで確認)という捨て値で処分される事態となりました。ゲーム自体は悪くなかったんですけどね。

なぜ「幻のゲーム」になってしまったのか

まだ「国民的ソフト」として認知されていた「ファイナルファンタジー」のナンバリングタイトル。セブンイレブンに限らず、多数の店舗で「限定特典(多くはゲーム内装備品)」が付いていたのですが、程なくDLCとして販売を開始してしまいます。おそらく開発費や宣伝費を考えると売上が「爆死」だったので、少しでも回収が必要だったはず。

この時点でおそらくFFファンのストレスはMAXになっていたと思われますが、公式がさらなる悪手を打ってきます。なんと、公式Twitterで「キングステイルFF15の無料配信」を発表してしまうのです!これにファンが激怒する事態に発展します・・・(ちなみに欧米では好意的に受け入れられ、発表から1週間後に配信されています)

そしてあまりのクレームの多さに腰が引けてしまったのか、日本での配信は発表から2日で撤回されることに。くどいようですが、欧米では好意的に受け入れられ現在(2021年6月)も無料配信されています。この件も含めてブレにブレまくったFF15・・・ナンバリングタイトルなのに、数年後「FF7リメイク」に売上で惨敗することになるのは必然だったようです。

「キングステイルFF15」を無料で遊ぶには?

もちろんコピーソフトとか違法な方法ではありません。キングステイルFF15には「PS4版」と「XBOX ONE版」が存在するのですが、今回はXBOX ONE(筆者はXBOX series Xを使用)を使った方法をお教えします。PS4版でも可能ですが、海外のアカウントを取得したりと敷居が高いため今回は割愛。「PS海外アカウント」でググると方法がすぐに見つかりますけどね。

image:秒刊SUNDAY

XBOXでの無料ダウンロードは実に簡単!「XBOXの設定」→「システム」→「言語の国や地域」をクリック。

image:秒刊SUNDAY

ここで「国や地域」だけを「米国」にしてください。「言語」は「日本語」のままで問題ありません。(言語を変えてしまうと全てが変えた言語で表示されてしまうので、操作が難しくなります)

image:秒刊SUNDAY

ここで一度再起動すれば、本体言語は「日本語」のまま「米国」のストアを参照することが可能になります。有料ソフトの料金表示が「ドル($)」になっていればOKです。ここで「king's」と入れれば、候補に「キングステイル」が出てきます。

image:秒刊SUNDAY

あとは無料でダウンロード出来るので、ダウンロードすれば遊べるようになります。日本版のストアでも閲覧は可能ですが「お住いの地域ではご利用になれません(※おま国)」表示が出て、ダウンロードは不可能です。(※おま国=「お前の国には売ってやらねーよ」の略、日本だけDLソフトが配信されなかったり価格がバカ高い時に使うスラング、スクエニのお家芸)

image:秒刊SUNDAY

ここで「国や地域」を「日本」に戻してから再起動してしまっても問題ありません。ソフトによって「国や地域」で動作するかどうか判定があるのですが「キングステイルFF15」は「言語」が日本語になっていれば、動作可能な上にゲーム内でも日本語表記となります。いろいろあって日本国内配信を断念しているので、この仕様にされたのかも・・・

「キングステイル」FF15で遊んでみました

グラフィック、キャラの動きなどは「スーパーファミコン」の時代に近いような雰囲気です。そこまで書き込まれていない程よいドット画とザックリとしたゲーム性は、スクエニというよりはジャレコのゲームをやっているかのよう。同じことの繰り返しではありますが、決してクソゲーではなく息抜きに遊ぶのにちょうどよい仕上がりになっています。

image:秒刊SUNDAY

いわゆる挿し絵もレトロゲーム風。こちらはスーパーファミコンというよりも、MSX2を思い出させる描写。フォントのジャギー感も、40代の筆者にとってど真ん中すぎ!コントローラーをガチャガチャしていると、あっという間に1時間が過ぎていました。

image:秒刊SUNDAY

現代では貴重なファイナルファイト風(そこまでの完成度ではありませんが)のベルトスクロールアクション。XBOX(ONEもしくはseriesX/S)をお持ちの方なら簡単に遊べますので、気になっていた方はぜひ。PS(4もしくは5)をお持ちの方は、海外アカウントの作成に挑戦してみてはいかがでしょうか。試してみて損はありませんよ。

そういえばFF7リメイクも、発売から1年足らずでフリープレイに登場したことで賛否がわかれました。無料(サブスクだけど)で遊べることは嬉しいのですが、発売日に購入したコアファンへの配慮も必要ですよね。

source:スクウェア・エニックス

画像掲載元:SS.ナオキ