旅の相棒がカマキリ!?電車でカマキリと共に旅を楽しむ投稿に反響!

image:ANI③(@ANI3)

車窓の景色は春夏秋冬それぞれ変化し、季節の移ろいをダイレクトに感じられる電車の旅。そんな旅ですが、Twitterにて、ANI③(@ANI3)さんが「こいつとずっと旅をしている」という一言と共にご投稿したツイートが話題を集めています。何とカマキリが電車に乗っており、投稿者さんの側にずっと居たというのです。10.3万いいねが寄せられるなど、大きな反響を呼んだ今回の旅路についてお話を伺いました。

カマキリが電車に乗車し、旅を楽しんでいる!?

カマキリが電車内に居て、一緒に旅をしている投稿者さんのツイートを発見しました。綺麗な黄緑色をしたカマキリが電車の座席のひじ掛けにちょこん佇んでいます。いったいカマキリは、どんな心境で電車に乗っているのでしょうか?

ツイートのリプ欄には、どのようにカマキリが電車に乗車し、目的地はどこなのか?気になる声、一緒に旅するのも楽しそうという声などが続々と寄せられ、盛り上がりをみせています。

・どうやって入れたんだろう?どこの駅で降りたんだろうか?旅を楽しめて良かったですね♪

・ポケモンなら一緒に来るか?って言ってモンスターボールに入れてる(笑)

・電車の中でこれは熱いwww

・ファンタビのピケットみたい。

投稿者さんインタビュー

image:ANI③(@ANI3)

投稿者のANI③(@ANI3)さんに、カマキリとの旅についてお話を伺いました。

■プロフィールを教えてください。

休みの度に、行ったことない町をぶらついて、なにかおもしろい文字はないかなと路上観察を続ける、フリーのグラフィックデザイナーをしています。北海道生まれです。

■電車でカマキリと一緒に旅していた時のお気持ちは?

最初に〝彼(彼女?)〟に気付いたのは、乗ってから2〜30分くらいだったでしょうか。いきなり、そこにいたのです。
久しぶりにでかいカマキリを見て、かなりドッキリして本当に二度見しました。

 

しかし、わずかな乗客だけを乗せ、真っ暗な千葉の田舎をゴトンゴトンと進む列車の中で佇む彼の後ろ姿を見ているうち、なんだか一緒に旅をしているような気分になってきました。

スマートフォンをいじりつつも、ときどきチラチラと気にして見ていたのですが、微動だにせず、一向に飛んで行ったりしないので、いったい何が目的で何を考えているんだろう……と思いはじめ、1時間半ほど経ったタイミングで、そうだ記念に写真撮っておこう(笑)と思ったのでした。

■電車でカマキリとどれくらいご一緒でしたか?

2022年10月15日(土)夜の、JR総武本線でした。松岸駅から、終点の千葉駅までの20駅間。佐原を主目的に、銚子方面を散歩して大田区への帰路です。

■ANI③さんは、昆虫好きですか?

実は……あまり好きじゃないのです。でもその時に出会ったカマキリは微動だにせず、崇高な後ろ姿で、思わず見惚れてしまいましたね。

image:ANI③(@ANI3)

■一緒に旅したカマキリとの別れる時のお気持ちは?

カマキリは終点の一駅前、東千葉駅にさしかかるあたりで急に手すりを前に進み、座席を登っててっぺんまで登っていきました。ツイートにもあるように(ま、まさか終点で降りる気なのか…!?)と、心の中で大爆笑してしまいました。

 

本当にそうだったらかなり面白いなぁと思ったのですが、結局、彼は少し車内をバタバタッと飛んで、扉(なんと千葉駅で開く左側です!)の上の位置について、また動きを止めました。あの雰囲気だと、折り返しに乗ったまま、のどかな北総まで戻っていったんじゃないかなぁと想像しています。

 

別れの瞬間は、おまえ、降りなくていいのか……?終点だぞ……?と思いましたが、彼のしたいように任せました。

image:ANI③(@ANI3)

■いいねやRTされるなど、大きな反響がありますが、 どのような心境でしょうか?

引用RTやリプライなどが超大量で、返事しきれませんが楽しく読ませてもらっています。
反応してくれている人にも下記のような、いろんなタイプがいらっしゃいました。

 

・シンプルに昆虫好きな人

・自分にも経験がある、という人の写真 or 動画つき投稿

・ツイートの文面から『ポケットモンスター』の主題歌を連想し、ポケモンネタに着地させる〝短パン小僧〟
(カマキリ型のむしポケモン、「ストライク」というのがいるそうで、僕の書き込みはまるっきりそう見えたそうです(笑))

・「カマキリ」と聞けば「ハリガネムシ」(寄生虫)に言及せずにいられない自然の神秘主義者

・種田山頭火の句「宿までかまきり ついてきたか」に絡めてくる文学肌

・国語の教科書でおなじみのかまきり りゅうじの詩「おれは かまきり」に絡めてくる児童文学肌

・国内外来種問題として認識し、ゆゆしき事態と捉える社会派

・「カマキリはゴキブリやシロアリのなかま」という知識を広めたくて仕方がない昆虫博士

・その後の〝彼〟の行く末を想像し思わず涙する感受性マシマシ派

・カマキリの無賃乗車疑惑を指摘する鉄道職員視点

・とにかくカマキリネタのダジャレでオチをつけたいオトーサン族

 

ここらへんに必ず分類できるのが、なんだかすっごく面白かったです。僕はカマキリとの夜の列車旅を想像してしまったので、「感受性マシマシ派」と「文学肌」の中間でしょうか(笑)秋の味わい深い思い出をタイムラインのみなさんと共有できてよかったです。

ANI③さんお忙しい中、楽しいお話をしていただきありがとうございました。

今回の旅路は、ANI③さんにとっても忘れられない想い出となったことでしょう。カマキリもまさか自分がこんなに注目されていたとは思ってもいないでしょうね。今、どこで何をしているのでしょうか?電車という大海原に乗り込み、大冒険を果たしたカマキリには頑張って元気に生き抜いて欲しいですね。

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取材協力:ANI③(@ANI3