なぜ「ちびまる子ちゃん」で走れ正直者を使うのに1年もかかったのか

2018年5月16日に非常に残念な訃報がございました。そうです我らアイドル「西城秀樹」さんが、急性心不全で63歳という若さでこの世を去ったのです。西城秀樹さんは「YMCA」の曲で広く知られており、またアニメちびまる子ちゃんでも度々登場しておりその人気ぶりが伺えますが、実は1991年には同アニメのエンディングでも使われておりました。

2018年5月27日「ヒデキ回」1周忌はEDで「走れ正直者」

奇しくも亡くなった2018年5月16日と同じ月にアニメちびまる子ちゃんで「西城秀樹」が登場する「ヒデキ回」があるという奇跡が発生しました。これは偶然だということではあるのですが、ではそれを踏まえ、視聴者からは「久々に西城秀樹の走れ正直者が聞きたい」という声が寄せられておりました。

ところが、その後「走れ正直者」はエンディングで流れることはなく、このまま一生聞くことができないのかと思いきや、本日「1周忌」でなんと走れ正直者が流れました。

しかし何故走れ正直者を流すのに1年間もかかったのでしょうか。一般的には以下のような問題をクリアしなければならないはずです。

1.所属事務所「アースコーポレーション」への確認

放映クール内ではない時期に流す前にまずは所属事務所アースコーポレーションへの承諾を得なくてはなりません。もちろんこれはそんなに難しいことではないでしょう。

2.版権料(JASRAC)

期間外に違う曲を使うということでJASRACへの楽曲使用料を支払わなければなりません。自分の会社のアニメの楽曲なのに何故JASRACに支払うのか?と思うのかもしれませんが、これには色々とありまして長くなるので割愛。

で、これも支払えばいいのですが・・・一体幾らになるのかは不明です。

3.スポンサーへの確認

本来と違うエンディングを流すという点を事前にスポンサーへ通達して置かなければ、契約内容と違うという点で指摘されかねないので一応確認をしておきます。

4.社内稟議・決済

上記を踏まえ、フジテレビ内での社内稟議・決済をとらなくてはなりません。流すために発生する著作権料を払うための費用の確保、そして費用対効果。そのへんを一般的な企業では筋を通さなければならないのですが、その辺をクリアさせなければなりません。

5.タイミング

当然上記をすべてクリアしたあと、じゃあいつ流すかということになりますが、わざわざ費用をかけて、何の脈絡もなく唐突に流すのは効果がありません。ということで今回の1周忌近くに流すというのが一番良いタイミングなのでしょう。

ということで1年間かかったものと思われます。おそらく1〜3はこれだけ多くの国民に指示されているアニメであるがゆえ、そんなに苦労はなかったはずですが、今回はタイミングを見計らった可能性が高いと考えられます。

ネットでは前回に続き「粋な計らいありがとう」と、今回のヒデキ追悼計画は大成功となったようです。見逃した方は2周忌で再び聞けるかもしれませんね。

2 COMMENTS

匿名

ふつうに5番でしょ。なんか社内事情やトラブルを匂わせてアクセス稼いでるけど。

匿名

生々しい、なんでこんな記事書かれなきゃならないのでしょうか

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