ぶどうを長持ちさせる、あまりにもクセの強いライフハックを試して見た結果

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秋の味覚といえば「ぶどう」ですが、たくさん買いすぎたりもらったりすると食べきれないこともありますよね。そんな時、少しでも長持ちさせたいと思ったことがあるのではないでしょうか。温度管理をしたり水分が飛ばないようにラップをしたりスル方は多いと思いますが、非常にクセの強い保存方法があるというので実際に試してみることにしました。

ぶどうの実を、ぶどうの枝に刺しておく・・・

ちょっと自分でも何を書いているのかわかりませんが、ぶどうを1粒犠牲にして枝の切り口に刺しておけばいいってことですよね。動物に例えると、自ら自分の血肉を摂取するというわけですよね・・・マジすか。

ぶどうを買ってきて試してみます

スーパーにぶどうを買いに来たのですが、正直めちゃくちゃ高いです!シャインマスカットなんか一房2000円を超えています。巨峰も高い・・・筆者の親戚がぶどう農園(閉園済)だったこともあり、値段を気にしたことがなかったんですよね。というわけで一番安い(それでも高い)ピオーネを買うことにしました。あとで考えるとこれが失敗だったわけですが。

買ってきたピオーネは予算の関係で1房だけだったので、2房に分けました。

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フルーツキャップ(白い網)に「入っていない方」にぶどうを一粒刺して、仲間に養分を与えます。自己犠牲の精神。

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これをこのまま冷蔵庫に入れ、ぶどうの状態変化をみていきたいと思います。ここで最初の味見をしましたが、みずみずしくてかなり甘いぶどうでした。

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冷蔵庫に入れて5日が過ぎました

えーと、5日過ぎたのですがほとんど変化がみられません。ちなみに左が何もしていないぶどう、右が枝に実を刺したぶどうです。どの粒かわかりやすくするために、自己犠牲を払っている粒だけブルーム(白い粉)を拭き取ってあります。このままもう数日様子をみます。

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10日目にしてようやく変化が!

既に冷蔵庫に入れていたことも忘れかけていましたが、ようやく目に見えて変化してきました。

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フルーツキャップに入っている方(何もしていない方)だけシワシワになってきています!

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一方の自己犠牲ぶどうに守られている方は、シワがほとんどありません!

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ひと粒ずつ食べようと皮を剥いたら、元は同じ房だったのに明らかに色が違います!右側の白っぽい方が養分をもらっている方の粒です。食べてみると、見た目ほど大きな違いは感じられませんでした。

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刺してから13日が過ぎました・・・

その後も見た目が大きく変化することはありませんでしたが、全体的に水分が飛んで粒が小さくなっているように感じます。

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しかし、食べてみるととんでもない差が出ていました!シワシワになってしまった方のぶどうは、明らかに発酵している味がします。腐る寸前だけど好きな人は好きなあの酸味です。一方自己犠牲ぶどうが守っていた方は、味が初日とほとんど変わりませんでした。

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「ぶどう」を日持ちさせる実験、結果発表です!

今回の実験でわかったことがコチラ。

・ぶどうの枝に実を刺しておくと確かに長持ちする

・一週間くらいは変わらないが、その後で違いがわかる

・シワシワのぶどうは発酵が進んでいる

そして途中であることに気づいていました。スーパーに並んでいるぶどうは、高いものを除いて枝が枯れている状態なのです。写真でもカッサカサの枯れ枝にみえます。つまり、産地直送品と違い生きていないので差が出にくいのです!あくまで仮説ですが。

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それでも13日後には見た目も味もそこそこの差が出ていましたが、採れたての「ぶどう」ならもっと差が出ていたのかもしれないと思うと残念な結果でした。最後に自己犠牲を払って鮮度を保ってくれたぶどうをいただきます。動物ではないのですが、命をいただく尊さをなんとなく感じる実験だったように感じます。

ちなみに、バナナが茶色く変色しにくくするライフハックもなかなかクセが強いようです。

画像掲載元:SS.ナオキ