「金魚」が優雅に泳ぐ作品が息を呑む美しさ……制作者に話を聞いた

image:金魚Museum(@kingyoMuseum)

金魚は品種が100種類以上もあるといわれ、日本人にとっても馴染みがあり、親しみのある身近な観賞魚です。見た目の華やかさ、可愛らしさも魅力的ですよね。そんな金魚ですがTwitterにて、金魚Museum(@kingyoMuseum)さんがご投稿した「金魚」の作品が注目を集めています。それはレジンなどを使用して制作され、優雅に水中を泳ぐ金魚の姿をそのまま切り取ったかのような息を呑む美しさなのです。

金魚が泳ぐクリアな水の世界に引き込まれる

透明感のある水の中を優雅に泳ぐ金魚の作品のツイートを発見しました!こんなに美しい作品、一目見たら誰しも一目惚れしそうな作風、世界観ですよね。ずっと近くで眺めていたくなるような圧巻の完成度です。

ツイートのリプ欄には「素敵、キレイ」「風情ある、て言葉じゃ足りないくらい最高」などの絶賛の声が寄せられています。

制作者さんインタビュー

image:金魚Museum(@kingyoMuseum)

制作者の金魚Museum(@kingyoMuseum)さんは、金魚の雑貨やアクセサリーを制作、絵を描いたり、3Dプリンターを使用したミニチュア、樹脂粘土、プラ板など多岐に渡り制作をされています。今回は金魚Museumさんにお話を伺いました。

■制作歴、制作を始められたきっかけは?

ーー金魚作品を作り始めたのは6〜7年前からです。制作のきっかけは、息子と行った近所の夏祭りです。金魚すくいをしたらビックリするほど大漁でした。それ以降家に水槽が増えていきました。水槽を泳ぐ金魚が可愛くて、当時ハマっていたレジンで作ってみようと思ったのが最初です。

■金魚が水の中を泳がれている作品はどのように作られているのでしょうか?

ーーレジンにアクリル絵の具で描いているものと、3Dプリンターを使用したミニチュアの作品があります。絵の具で描いているものは、ベースに白で形を描いてから色をのせていきます。色の発色を良くするためです。

ミニチュア金魚は、最初は紙と樹脂粘土で一つ一つ作っていました。今はそれをベースに3Dプリンターで制作し、ハンドペイント後、作品に使っています。

image:金魚Museum(@kingyoMuseum)

■作品作りでこだわられているところ、制作期間などを教えてください。

ーーこだわりは、私が水槽をのぞいている時に感じる“癒され感“が伝わる作品を作ることです。金魚の顔やしぐさの可愛いところや、透けたひれや光るうろこ、優雅な泳ぎなどの美しいところ、水の透明感やゆらぎ、キラキラした光の反射や泡沫などです。

また、金魚はいつも一緒にいる存在なので、季節と一緒に楽しめるように意識しています。難しいところはレジンの使い分けです。何種類もレジンを使っているのですが、それぞれ特徴があり気温などの条件が変わると思わぬ失敗をすることもあります……。

制作期間はLED・UVレジンのものだと数時間、エポキシレジンのものだと数日〜1週間くらいかかります。

■いいねやRTされるなど、反響がありますが、 どのような心境でしょうか?

ーー新しく作品ができあがるととても嬉しいのですが、Twitterはできたらすぐ見てもらって共有できるので、それが楽しくて始めました。だんだんたくさんの方にご覧いただけるようになって、とても嬉しいです。反応いただけるのがとても励みになっています。ありがとうございます!!

■今後制作されたい作品があれば教えてください。

ーーいつも新しい事に挑戦したいなと思っています。新しい素材や今までやったことがない事、新しい組み合わせ……わくわくします。頭の中にあるものがいくつ形にできるかトライし続けたいです。

金魚Museumさんお忙しい中、制作の裏側を垣間見れる興味深いお話をしていただきありがとうございました。

最後に、夢はありますか?と問いかけたところ「夢は個展!金魚を通して癒される、いろんな世界を楽しんでいただけるような展示をしたいです。」と語られていました。今後も金魚Museumさんの素敵な作品をお目にかかれるのを心待ちにしています。ぜひ、夢を実現していただき実物を近くで拝みたいですね。

金魚といえば、立体的な造形刺繍を組み合わせて制作した手鞠金魚にも心奪われますよ!

取材協力:金魚Museum(@kingyoMuseum