「プラバン」が立体的で可憐な花に大変身で反響!制作者に話を聞いた

image:しばさおり(@koshiba0822)

プラバンとは、プラスチックの板のこと。絵を油性ペンなどで描き、好みの形に切り抜いて、オーブントースターなどで加熱すると縮み固くなります。ハンドメイドされたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんなプラバンですが、しばさおり(@koshiba0822)さんが、Twitterにご投稿した「プラバンの花」が話題となっています。それは想像の域を遥かに超えた、あまりにも繊細で美し過ぎる花なのです。今回は制作者にお話を伺いました。

透明の1枚のプラバンから、圧倒的存在感のある美しい花を制作するツイートを発見しました!何だかマジックを見ているようなワクワク感のある動画ですね。様々な工程を経て、制作者のこだわりが詰まった花の作品が完成しているのが伝わって来ます。実物を間近で見てみたいですね。きっと想像以上にうっとりする美しさでしょう。

ツイートのリプ欄には、すごい芸術作品、完成した花が美し過ぎるといった絶賛の声が次々と寄せられ、注目を集めています。

こんなふうに作ってるんですね!ペンでぐるぐるしてる時は謎でしたがセンスと色のバランスすごすぎますね!!

・一枚のプラバンがこうやって色付けされて、美しいお花になるとは、、!!すごすぎます!!

・すごく綺麗ですね!あのくるくるからこんなに綺麗なお花が咲くなんて……!

制作者さんインタビュー

image:しばさおり(@koshiba0822)

制作者のしばさおり(@koshiba0822)さんにお話を伺いました。

■プロフィールを教えてください。

しばさおりと申します。1986年生まれで、東京都八王子市出身在住です。プラバンというスチロール樹脂の薄い板を素材に、立体的な花など制作したり、イベントや通販での作品販売、執筆、ワークショップ等を通じて東京都を中心にアート活動を続けています。

■プラバン作品の制作を始められたきっかけは?

元々はフリーのイラストレーターとして活動していましたが、結婚出産を機に創作活動から遠ざかった日々を過ごしていました。2014年の年明けに、デザイナーのナナアクヤさんという方が手掛けられた1冊の立体プラバンの書籍に出会い、タイミング良く出版記念パーティーのプラバンワークショップに参加できたのがきっかけで、立体プラバンの世界に没頭していきました。 制作歴は2014年からなので、今年で8年目となります。

■とても美しいプラバンのお花ですが、どのように制作されているのでしょうか?

透明なプラバンに、やすりをかけて図案をなぞり着色を施します。その後、花の花脈のような表現を出すためにスジを彫り、花びらの形にカットし、トースターで1枚ずつ焼き上げ、手袋をはめて成形しています。

その成形をしたら、接着剤で接着コーティングという工程を経て1つの花が完成します。

■プラバン作品を制作する際、こだわられている点などありますか?

特にこだわっているのは、今回動画でも多くの方にご覧頂いた着色部分ですね。優しい色合いや偶然のグラデーションを楽しんでいます。あとはスジ彫りも完成作品の表情に大きく関わってくるので、大切にしている工程の1つです。

image:しばさおり(@koshiba0822)

■上記の写真のようなもみじの葉も同じように制作されているのでしょうか?

基本的には全て同じような工程で制作しています。もみじやいちょうの葉も立体的な花の作品と同様の工程です。

■いいねやRTされるなど、大きな反響がありますがどのような心境でしょうか?

1つの投稿をきっかけに、多種多様様々な方の元へ自分の作品が目にとまって、それが素敵なご縁に繋がったりして良い意味でのSNSの可能性を感じることが多いです。あとは自分が思ってもいなかった界隈の方に行き届いて驚きと共に新たな需要の発見ができることもあります。

■今後の夢、制作をされたいものなどがあれば教えてください。

大きなお花を作ってみたいと思っています。今まで作ってきた中で1番大きな花のサイズが直径約25cmくらいなのですが、その倍のサイズのお花を現在少しずつ制作中なので、実現に向けて頑張りたいと思っています。 あとは、フォトスポットだったりアーティストのジャケット写真であったりと空間を演出できる様な作品も作ってみたいです。

しばさん、お忙しい中プラバン作品の魅力溢れる素敵なお話をありがとうございました。

美しい作品といえば、ディップアートで制作した波のかんざしも美し過ぎる作品ですよ。

取材協力:しばさおり(@koshiba0822