脳の色覚異常をリアルで体験できる不思議な動画が話題に

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我々が見ている世界は、実際にそこに何かが存在するのかどうかと言う哲学的話はさておき、色や形状と言ったものは、あくまで自然が発する光や形状の情報を基に、脳がそれを処理しているにすぎず、実際にはものが色を発することなく、太陽やその他光を反射し、あたかも色がついているかのように見せているだけなのである。ということで、そんな色に関する衝撃的な映像が話題です。

脳が勘違いを起こす不思議な映像

ということで今話題となっておりますのは、こちらのちょっと色違いのユニオンジャック。大丈夫ですあえてこれは色を変えておりますので、おかしな色に見えても正常です。

これは色覚異常の人が、どのように見えるか、健常者にも視覚化させたビデオのようで、今SNSで話題となっております。

つまり、健常者でも色覚異常の体験をできるというものですが、その方法とは、以下のビデオを見ていただくとわかります。20秒刊真ん中の点を見つめていただきます。すると20秒後にとんでもないことが起きるのです。

ということで下のツイートの再生ボタンを押して確認ください。

これはBBCホライゾンクリップが作成。もともと1985年に放送されたものを、SNSに共有したものです。確認いただけたかと思いますが、20秒後に赤・青・白のユニオンジャックが見えたかと思います。

ナレーションによるとこれは「受容体理論」で説明することができるという。人間の網膜には、錐体細胞と呼ばれる3種類の色受容体があり、吸収スペクトルが異なり、今回のような1点を見つめる行為により、異常をきたすのだという。

色覚異常がある場合、特定の色を認識しづらく、多くの人が認識できる色を、認識できづらくなるなどの影響が出るという。つまり、今回の実験映像のような、実際に色はないに、あたかもあるかのような異常をおこす。

異常とはいえ、赤・青のユニオンジャックが見えることは正常であるという、なんとも不思議な理論ではありますが、そもそも何を持って正常とするのか、そこを決めることすら、不毛な議論に感じてしまいそうではあります。

Source:DailyMail