シン・エヴァに登場の第3村、元ネタ天竜浜名湖鉄道公式が動揺、場所は浜松市の天浜線の天竜二俣駅か

image:写真AC(天竜浜名湖鉄道)

ついに公開されたエヴァンゲリオンの完結編である「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」ですが、このアニメの見どころといえばやはり、実際に存在するであろう、地域の名前や場所などが登場するということだ。例えば第3新東京市などは箱根など、具体的な地名も話題となっていたが、今回新たにとある場所がフィーチャーされているのだ。それがなんと浜松市のとある地域なのだ。

天竜浜名湖鉄道とは

image:秒刊SUNDAY

さて、詳しい事情はネタバレにもなるのであえて触れないが、シン・エヴァンゲリオン劇場版:||に出てくる「第三村」と呼ばれる地名が、どうやら浜松市のとある場所をモチーフとしているようだ。それがこちら天竜浜名湖鉄道にある「天竜二俣駅」である。

ちなみに、天竜浜名湖鉄道とは、静岡県掛川市の掛川駅から浜松市天竜区の天竜二俣駅を経て、湖西市の新所原駅に至る天竜浜名湖鉄道が運営するローカル鉄道だ。

今回は具体的に「しんじょはら」「転車台」「天竜浜名湖鉄道(エンディングクレジット)」などのキーワードが登場することから間違いなく市民であれば、ピンとくる場所だ。かくいう、筆者たまちゃんは「しんじょはら」というキーワードですぐに「天竜浜名湖鉄道」を連想。そして「転車台」が出てきている時点で、答え合わせ完了である。

ゆるキャンとコラボ中だぞ

image:秒刊SUNDAY

ちなみに話はそれるが、天竜浜名湖鉄道は、アウトドアを愉しむ女子高生たちの日常を描くアニメ「ゆるキャン△」と絶賛コラボ中。既に聖地化している。実際にパラパラとファンがラッピング電車を撮影しているのが見受けられた。

第3村のモチーフ「天竜二俣駅」とは

image:秒刊SUNDAY

ということで、そんなシン・エヴァンゲリオン劇場版:||に登場する天竜浜名湖鉄道、そしてその中に出てくる転車台等から「第3村」のモチーフとなっている場所となるのが「天竜二俣駅」である。

ここには劇中に登場する「転車台」や昭和レトロな家屋が今でも実際に存在しているのだ。これらは「転車台・鉄道歴史館見学ツアー」などが今も組まれており「鉄道資料館」などもあり観光地となっている。

参考:天竜浜名湖鉄道 転車台・鉄道歴史館見学ツアー(毎日開催)

image:秒刊SUNDAY

こちらは、登録有形文化財である「高架貯水槽」。その他にも「洗濯場・浴場」なども存在し、映画を見た方であれば、かなりテンションが高まる施設も見学できる。

image:秒刊SUNDAY

こちらは転車台。転車台とは、蒸気機関車が走っていた時代に、蒸気機関車の車両を進行方向に向けるための回転式の設備。もちろん現在は「両方向運転」となっているのでこの施設ごと不要になったのだが、文化財として今も残されており、転車する必要のない天浜線をあえて転車させるという、ユニークな実演も行っている。(見学可能)

毎週 土・日・祝は
10:50〜と13:50〜の1日2回
毎週 月・火・水・木・金は
13:50〜の1日1回

突然の聖地化に天竜浜名湖鉄道も動揺

さてそんな「天竜浜名湖鉄道」や「転車台」がある「天竜二俣駅」は、実は静岡県浜松市にある。つまり浜松市はこれで「ゆるキャン」と「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」2つのアニメが同時に聖地化するという類まれな奇跡的な状況が起きている。

そして更に、なんと天竜浜名湖線の公式が動揺しているという何とも微笑ましい状況に。(もちろん事前すり合わせ等はあると思うが)

とはいえ、そんな状況にもかかわらず浜松市は至って冷静。以前のような「ゆるキャラグランプリ」や「大河ドラマ「おんな城主 直虎」」のような大々的なPR活動は行っていない模様。

果たしてこの千載一遇のチャンスを浜松市はどうするのか、注目が集まる。

Souce:天竜浜名湖鉄道