オール電化にすると、1ヶ月の電気代はどれぐらいのコスパか、やってみた結果

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いつかはやってみたい、オール電化。オール電化とは、電気・ガスなどを全て電気に集中させ、電気代だけにするという夢のようなシステム。従ってガスを使わない生活となり、ガスコンロなどはすべてIHとなります。もちろんその分、電気代が上がることにはなりますが、一体どれぐらいのコスパなのでしょうか。実際にやってみました。

オール電化とは・・・

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オール電化とは、その名の通りガスをなくし全て電気にすることです。上記写真の通り、ガスのコンロはなくなり、電気のIHで料理を行うということです。どうしてもガスを使いたいという料理好きな方はさておき、単純に生活が送ることができればよいという方は電気でいいのではないかということです。

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お風呂も、電気で沸かします。ただしその場で沸かすのではなく、給湯器など予めお湯を温めておく、巨大な電気ポッドのようなものを外に置きます。

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こちらのような巨大な給湯器が外に設置されます。かなり年季が入っております。

実際、普通の生活ではどれぐらいの電気代・ガス代なのか

さて、実際の生活において、一般家庭ではどれぐらいの電気代・ガス代がかかるものなのか。その件について、総務省が発表している「家計調査報告家計収支編」を参考にしてみるとおおよそ以下のような金額となる。

<4人家庭 2019年>
電気代:10,825円
ガス代:5,036円

総務省:家計調査報告

つまり、4人家庭では、おおよそ15,000円の金額が発生するものと思われます。

オール電化にすると初期コストはいくら?

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さて、オール電化にするとだいたいいくらかかるか。気になるところだが、実際に注文してみたところ、給湯器やIHヒーター等含め、おおよそ90万円弱の金額がかかる。かなりの割高感は否めない。

90万円のローンを組んで、オール電化にするか。それともそのままガス代を払い続けるか、運命の選択肢といったところだ。

さて、実際月々の電気代・ガス代はいったいいくらになるのか。結果が出たのでご確認いただきたい

月々の電気代・ガス代結果・・・

image:写真AC

中部電力4月 15,087円
中部電力5月 11,979円
中部電力6月 12,665円
中部電力7月 10,677円
中部電力8月 10,583円
中部電力9月 10,237円

1ヶ月平均:11,871円 + ガス代0円

ガス代は0円です。
なんと、電気代の1万ちょっとで、ガス代を支払うという呪縛から開放されました。これはお得・・・といきたいところですが、上記のオール電化にするための初期投資費用のローン残債が残っております。

ちなみにローンは毎月6,700円

これを毎月の平均と比べてみます

<一般の4人家庭>
電気代:10,825円
ガス代:5,036円

<オール電化の4人家庭 >
電気代:11,871円
ローン代:6,700円

なんと逆に高くなっております。つまりガス代は支払わなくなるが、その分ローンが増えるので結果支払う金額は同じぐらいになります。もちろん一括で支払う余力があれば、手数料等踏まえ、いくらか安くなるのかもしれないが、桁違いに安くなるという結果には至らない。

ということで、コスパは微妙。しかし「うちはオール電化だぜ」という、自己満足や壮大な自慢をしたい方に関してはうってつけの投資なのかもしれません。もちろん最初からオール電化であれば追加で費用はかからないので、むしろアリかもしれません。

太陽光のとんでもない落とし穴も話題ですが

何かと結果を踏まえると、桁違いのコスパというものは望めそうにありません。

総務省統計局 / 2018年総務省家計統計調査