現在、ドコモ口座を通じて銀行口座から不正に預金を引き出される被害が続出しており、非常に大きな問題となっています。現時点でも被害の拡大が確認されており、提携金融機関でもドコモ口座の受付を停止するといった緊急的な措置をとっている状態です。また、ドコモ口座未開設でも被害にあうことも確認されており、ネット上ではユーザー間同士の注意喚起も広がっています。
同一手口の詐欺被害の報告がされていた
現在、ドコモ口座を通じて金融機関から預金を不正に引き出される被害が頻発しています。各金融機関でドコモ口座との連携を停止するといった措置を行っています。
また本日、各紙で報道されているこのドコモ口座を利用した詐欺事件ですが、「被害にあった」という旨の投稿は数日前からSNS上で多く寄せられていました。
また、この時点でもドコモ口座におけるセキュリティ面の問題点について言及する声も寄せられていました。
各金融機関で対応し始める
今回の詐欺事件に関して、提携金融機関では緊急の文章をHP上に掲載のうえ、ドコモ口座への登録を一時停止するといった措置をとっています。
提携金融機関の中には膨大な利用者数であるゆうちょ銀行も含まれます。
ドコモ口座HP上でも全金融機関の受付を停止することを発表しています。
■受付停止日時
2020年9月10日(木)0時~■受付停止内容
・全ての提携金融機関における銀行口座登録
・全ての提携金融機関における銀行口座変更
引用:ドコモ口座 【重要】全ての金融機関における銀行口座登録の申込受付停止について
昨年も同様の被害が発生していた
また、今回の事件と同様の被害が昨年にも発生していたことも注目されています。
昨年5月にもりそな銀行からドコモ口座への不正な入金がされる被害が起こりましたが、その後もドコモ口座では本人確認の見直し・厳格化といった措置はとっていなかったことも指摘されています。
ただ一方では「銀行側のセキュリティの問題でもあるからドコモばかり責めるのは違うのでは」という声も見られます。
ドコモ口座未開設でも被害にあうと判明、注意喚起広まる
そして今回の事件でもっとも重要な点は”ドコモ口座未開設者でも被害にあう恐れがある”という点です。
ドコモ口座は、銀行によってはなりすましを防止するための「2段階認証」などが導入されておらず、メールアドレスさえあれば開設可能で、フリーアドレスを使えば容易になりすましが可能だった。
引用:産経新聞
とのことで、第三者によってドコモ口座を勝手に開設されるリスクがあったことも触れられています。
そのことを踏まえ、SNS上ではドコモ口座ユーザー以外でも被害にあう恐れがあるとのことで、注意喚起の声が多く寄せられています。
多様化する詐欺の手口ですが、今回のトラブルに関してはまだ不明な点が多くなっており、今後の調べが進むことが待ち望まれます。