中国がロシアに対しウクライナ侵攻延期要請との報道、批判の声が上がる

image:写真AC

3月4日から、北京パラリンピックが開催されます。オリンピック・パラリンピックは平和の祭典とも呼ばれており、国連決議では、国連加盟国によって、オリンピック休戦決議も採決されました。そんな中、ロシアがウクライナへ侵攻。パラリンピック開幕が近づく中、中国がロシアに対しウクライナ侵攻の延期を要請していたことが報じられたのです。

3月4日北京パラリンピック開幕、ロシア『オリンピック休戦違反』

オリンピック・パラリンピック期間中は戦争などの紛糾を行わないことを定めたオリンピック休戦決議が、昨年12月に国連で採択されました。

しかし、この決議を無視しロシアがウクライナへ侵攻したことで、IOCが強く非難したのです。

昨年12月に中国やロシアなど173カ国が共同提案国となって国連で採択された「五輪休戦決議」を無視した動きに、「五輪休戦の違反をIOCは強く非難する」とした。

引用:朝日新聞

現在のウクライナ情勢を鑑みると、「パラリンピックはもう中止でいい。」「北京パラリンピックは中止でいいと思う。」「停戦しないなら平和の祭典であるパラリンピックは中止!」と、パラリンピックを開催すること自体に疑問があるのではないかと、ネット上にコメントが寄せられていました。

中国、ロシアへウクライナ侵攻延期要請していた?批判の声集まる

平和の祭典を開催する中国が、ロシアに対してウクライナへの侵攻を北京冬季五輪終了後まで行わないでほしいと要請していたことが、ニューヨークタイムズで報じられました。

記事によると、中国の高官が2月初旬に、ロシアの高官に対し北京での冬季オリンピックが終わる前にウクライナに侵入しないように伝えたというのです。

source:The New York Times

つまり、中国は少なくともロシアがウクライナへ侵攻することを2月初旬の時点では把握していたことが、記事から伺えます。

侵攻することを把握していたにもかかわらず、中止ではなく延期という要請をしていたことに対し「これは中国がロシアの侵略行為を遠回しに容認した事になるのでは?」「五輪終わったら何してもいいよってこと!?」「侵攻自体を止めるようには求めない中国に、五輪開催国の資格があるのか?」と、中国にも批判の声がネット上に寄せられていました。

また、第三次世界大戦が勃発してしまうのではないかという懸念も話題となっています。